7・8月の米雇用統計が示した雇用の伸び失速を背景に、FRB(米連邦準備制度理事会)は9月FOMC(米連邦公開市場委員会)で0.25%の利下げを決定した。物価安定と雇用最大化というデュアル・マンデートの下、雇用リスクを重視した政策転換だが、内部では「トランプ派」が存在感を強め、独立性や中立金利を巡る議論に不透明感が漂っている。

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