中国を世界経済に取り込めば、市場経済の発展とともに政治も自由化へ向かう――。アメリカは長年、その前提で中国との経済統合を進めてきた。しかし、中国企業の台頭や経済安全保障をめぐる対立、台湾有事への警戒の高まりを受け、その「自由貿易が民主主義を広げる」という発想は大きく揺らいでいる。トランプ政権とバイデン政権がともに対中強硬路線へとかじを切った背景には何があるのか。※本稿は、ジャーナリストのデイヴィッド・J・リンチ著、寺尾時彦訳『グローバリゼーションは失敗だったのか 下』(原書房)の一部を抜粋・編集したものです。

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