欲しい洋服やバッグ、おいしい食事、いい車……。お金に余裕があれば、もう少しぜいたくな暮らしができるのに、と考えたことがある人も多いだろう。周囲と比べて、自分の生活を惨めに感じてしまう日もあるかもしれない。しかし、華やかな世界で活躍した昭和のスーパースター・山口百恵さんは「ぜいたく」について意外な言葉を残している。著名人の発言や人気漫画のセリフから、お金がないと落ち込んだとき、心を少し軽くしてくれる名言を紹介する。※本稿は、名言ハンターの大山くまお『脱力名言。』(三笠書房)の一部を抜粋・編集したものです。
お金がないとぜいたくできない?
スーパースターに学ぶ金銭感覚
無駄にお金を使うことほど、馬鹿なことはない。
贅沢をしようと思えば、きりがない。
山口百恵さん Photo:SANKEI
素敵な洋服が欲しい、バッグが欲しい、シューズが欲しい、おいしいものが食べたい、いいクルマに乗りたい、いい家に住みたいなどなど……。
お金があれば、ぜいたくをしたい。ぜいたくをするために、お金が欲しい。
そう思ってしまう気持ちは痛いほどよくわかります。
しかし、お金がないからぜいたくができない。そう思うと、自分が惨めになってくる――その気持ちだってわかります。自分から自由が奪われてしまったような気になって落ち込んでしまいがちです。
でも、ぜいたくがそんなに必要なのかと問いかけてくる人がいます。昭和のスーパースター、山口百恵さんです。これはベストセラーになった自伝『蒼い時』からの一節です。
母子家庭に育った百恵さんは、裕福とはいえない暮らしでした。生活保護を受けていたこともあったそうで、母から「1円を笑うものは1円に泣く」と教えられていました。
スターになってからも金銭感覚は変わらず、6万円のバッグを購入するか迷った末にやめるエピソードも記されています。
昭和史に残るスーパースターでさえ、見栄を張るだけのような買い物はしませんでした。「上を見ればきりがないレース」から降りて、自分に必要なものだけで身軽に暮らす――そう決めてしまえば、もう誰かと比べて惨めになることもありません。
ぜいたくばかりしている人は
周りからどう見えているのか
神様は富というものを軽蔑していらっしゃるから、ロクでもない奴にしかお与えにならない。
アメリカの著述家で医学博士、ラテン語文学教授でもあったオースティン・オマリーの言葉です。
この痛烈な皮肉は『思索の要石(Keystones of Thought)』という彼の警句集に収められていますが、実は同じような意味の言葉が、ヨーロッパで受け継がれています。みんな、よっぽど金持ちが嫌いだったのですね。
それくらい、ぜいたくばかりしている人たちの姿は、あさましく見えるもの。ぜいたくする機会があるときは、自分がどう見られているか、ちょっと気をつけたいものです。







