フェミニズムをはじめとするリベラル派は、「弱者が弱者のまま尊重される社会」を理想としてきた。一方、日本初の女性首相となった高市早苗氏は、選択的夫婦別姓や外国人政策などをめぐって「弱者に冷たい」と批判される一方、中・低所得者や中小企業・小規模事業者への支援を打ち出している。なぜ高市氏は、ある「弱者」には厳しく、別の「弱者」には手厚いのか。社会学者の伊藤昌亮氏は、そこには「明白な弱者」とは異なる「曖昧な弱者」の存在があると指摘する。両者が考える「守るべき弱者」は、どこで食い違うのか。※本稿は、社会学者の伊藤昌亮『曖昧な弱者の時代』(岩波書店)の一部を抜粋・編集したものです。

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