中国では、古代の皇帝や歴史上の出来事が、現代政治への批判や風刺として読まれることがある。2023年、明朝最後の皇帝・崇禎帝を扱った学術書が、再刊直後に市場から姿を消した。問題視されたのは、380年前の「勤勉な亡国の君主」という人物像が、現在の中国指導者を連想させかねなかったからだ。なぜ中国当局は、過去の皇帝を論じた本にまで神経をとがらせたのか。※本稿は、紀実作家の安田峰俊『中国ぎらいのための中国史』(PHP出版)の一部を抜粋・編集したものです。

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