喫煙が健康に悪い――いまでは常識となったこの認識も、かつては「まだ結論は出ていない」と人々に信じ込ませる巧妙な情報戦が繰り広げられていた。タバコ業界はなぜ、「有害性は未確定」という空気を生み出せたのか。その広報戦略は、現代にも通じる「科学否定論」の典型例だった。社会学者が、その巧妙な仕組みを読み解く。※本稿は、松村一志『科学否定論はなぜ人をひきつけるのか』(筑摩書房)の一部を抜粋・編集したものです。

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