「マリア・テレジア=オーストリアの女帝」。そう覚えている人は多いだろう。だが、彼女の生前には「オーストリア帝国」はまだ存在していなかった。では、彼女はいったい何を治めていたのか。そこに見えてくるのが、複数の王国や地域を一人の君主が束ねる「ハプスブルク君主国」という独特の仕組みだ。現在の「一つの国」という感覚では捉えきれない、多民族・多地域からなる巨大な政治体は、どのように成り立っていたのか。『地図で学ぶ深読み世界史』の著者が、マリア・テレジアを手がかりに、ハプスブルク家の知られざる実像をひもとく。

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