「帝国は滅びたが、物語は続く」。ヨーロッパを数百年にわたり動かしたハプスブルク家は、戦争だけでなく「結婚」によって勢力を広げ、言葉も文化も異なる人々を一つの帝国に抱え込んだ。だが、民族の独立を求める動きも強まり、第一次世界大戦で帝国は崩壊。それでも最後の皇帝の長男は、のちに欧州議会議員としてヨーロッパ統合に関わる。王朝が支配する帝国と、国々の合意で成り立つEUは別物だ。それなのに、なぜ両者の歴史はどこかで交差するのか。書籍『地図で学ぶ「深読み」世界史』の著者が、ハプスブルク家の知られざる遺産を読み解く。
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