私が『史上最大の決断』を書いた目的の1つは、国を統率する政治家のリーダーシップのあり方を描くことにあった。特に、戦時下という危機の時代にどのようにして国家を率いていくのかに着目した。そのための評価基準が、アリストテレスの唱えた「フロネシス」の能力である。これは賢慮とも実践知とも訳される言葉だ。今回は、このフロネシスの能力を備えた「実践知リーダー」の1人として、英国首相チャーチルを取り上げる。
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