私は熟年離婚を一度は止めてさしあげることにしている。毎月約80人の相談を行うなかで、相談者が男性でも女性でも、その人の離婚を勧めることも止めることもせず、ただその人自身が決めることのできるよう問題点の整理を行い、必要と思われる情報を渡し、ご本人の意志が生まれるのを待つのも相談を受ける姿勢であるが、熟年離婚だけは情報を渡した後、一度は止めてさしあげる。
熟年離婚は、妻たちが憧れ夢見るほど素敵なものではない。さらにいえば、彼女が望むようなお得感はない。さも専業主婦の味方という顔をしている離婚時の年金分割は、基礎年金ではなく報酬比例部分の2分の1が上限である。もしもあなたの妻が年金分割を目当てに離婚を望んでいるなら、社会保険労務士事務所で離婚時の年金分割額を尋ねるようアドバイスしてほしい。予想していたより少ない金額の提示に彼女たちは愕然とするだろう。
「熟年離婚」は貧乏をシェアするだけ!?
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