日立ソリューションズ・クリエイトでは2016年10月から働き方改革への取り組みを開始し、社員の残業時間を削減した他、サテライトオフィスや在宅勤務も導入した。併せて同社は、働き方改革ソリューションの中で「テレワーク・ソリューション」を提供する。クラウド・ASPにより簡単に導入することが可能であるこのソリューションは、社内の納得感を生み出しながら、企業の働き方改革への取り組みを支援する。

働き方改革に取り組み
残業時間20%削減

 労働力人口の減少や長時間労働が社会問題になる中、子育てや介護も行いながら、社員が活躍できる環境づくりを目指して、働き方を見直す動きが広がっている。

 日立グループで情報・通信システム事業の一翼を担う日立ソリューションズ・クリエイトは2016年10月に残業時間削減と柔軟な働き方の実現を目指して、働き方改革の取り組みをスタートさせた。

 最初に労働時間の縮減を図るため、残業時間の上限を厳しくルール化し、会議時間の短縮や休暇取得推進なども併せて進め、17年度は15年度と比べて残業時間は20%減少、1人当たりの総労働時間は年間100時間近く削減した。

日立ソリューションズ・クリエイト
人事創夢本部 労政部
労務グループ
相澤 斉 主任

 柔軟な働き方ではトライアルで在宅勤務やサテライトオフィスを利用した上で、17年度から「タイム&ロケーション(T&L)フリーワーク」を導入。日立グループやデベロッパーのサテライトオフィスの利用と在宅勤務を本格的に開始し、現在、月200人ほどが利用している。

「実施に当たり、社員の意識を変えることが重要だと考え、トップダウンで進めました。社長から社員全員へ機会があるたびにメッセージを送り、本気で取り組むという意思を伝え続け、最近は社員のご家族に向けても手紙で思いを伝えています。

 経営層の理解度が高く、全社的に取り組んだ結果、社員のマインドチェンジも進み、施策が浸透してきています」と日立ソリューションズ・クリエイト人事創夢本部の相澤斉主任は語る。