マウスコンピューター
小松 永門 代表取締役社長

確かな品質とリーズナブルな価格、短納期――。常識を覆す製品を次々と世に送り出す
マウスコンピューターが創業25周年を迎えた。「期待を超えるコンピューター。」をコーポレート
メッセージに掲げ、BTOパソコンの先駆者として走り続けてきた同社の歴史とこれからに迫る。

 1993年の創業以来、BTO(Build To Order、受注生産)による製品づくりに一貫して取り組んできたマウスコンピューター。必要な部品や機能だけに絞ることで、大量生産品よりも低価格、品質重視の
パソコンを提供できるそのメリットに着目し、まだパソコンがかなりの高額商品だった時代から、BTO
にこだわり続けてきた。

 その基本姿勢は、創業から25年たった今も変わらない。
 価格を抑えても、品質にはとことんこだわる製品づくりを行っているのが同社の特徴だ。

「飯山TRUST」という
製品づくりの哲学

「当社の製品は長野県の飯山工場で製造しています。(※1)  国内製造ならではの品質と、BTOの生命線とも言える短納期を両立させるためです」
 そう語るのは、同社の小松永門代表取締役社長だ。

国内の生産拠点・飯山工場(長野県飯山市)

 飯山工場では、1台のパソコンの組み立てを1人の技術者が最初から最後まで行う「セル生産方式」を採用。出来上がった製品は、別の技術者による入念な検査や、いくつもの厳重な試験を経てユーザーへと送り出される。それでも受注から納品までに要する日数は、平均4営業日以下と非常にスピーディーだ。

「品質重視の製品づくりを行うことは当然ですが、なるべく早くお客様にお届けすること。その点もとても重要だと考えています」(小松社長)

 同社では、こうした顧客に対する姿勢を「飯山TRUST」という言葉に込め、製品づくりの哲学としている。

 ※1:一部モデルは海外製造も行っている