東京からわずか30㎞の県南、県都水戸市のある県央、企業立地が進む傍ら伝統工芸も発展している県西、農林水産業が盛んな県北、霞ヶ浦や鹿島神宮のある鹿行など、茨城県は多種多様な暮らしを可能としている地域だ。ここでは茨城県の交通網や各エリアの特徴を紹介する。

東京からのアクセスの良さと
自然が共存する茨城の魅力とは?

 ゆとりのある暮らし、趣味を中心にした暮らし、家族を大切にする暮らし……。人はそれぞれ理想の暮らし方が異なるもの。いまの生活に「何か違うな」と感じているなら、新たな場所に『移住』することで理想の暮らしに近づけるかもしれない。しかし、移住には、仕事や収入、周辺環境の劇的な変化など不安要素もつきものだ。

 いばらきはほどよい田舎で、東京からのアクセスのよさから、東京での生活とまったく連続性がない、というわけではない点で安心感がある

 東京に最も近い県南端部は東京からわずか30kmほどなので、鉄道沿線であれば東京への通勤も問題ない。それでいて沿線から少し離れれば、本格的な里山での暮らしもできてしまう。また、190kmもの長い海岸線があるので、毎日海を眺めながら暮らす生活を手に入れることも可能。自分の理想にあったエリアが選べて、よりあなたの理想に近い暮らしが実現できるのだ。

いばらきはこんなに近い!
電車や空港からの主要アクセス時間

●東京駅→北茨城市(磯原駅)電車 約2時間 車 約2時間
●東京駅→大子町(常陸大子駅)電車 約2時間30分 車 約2時間30分
●東京駅→日立市(日立駅)電車 約1時間30分 車 約2時間
●東京駅→水戸市(水戸駅)電車 約1時間15分 車 約1時間30分
●東京駅→笠間市(笠間駅)電車 約1時間30分 車 約1時間30分
●東京駅→鹿嶋市(鹿島神宮駅)高速バス 約2時間 車 約1時間15分
●秋葉原駅→つくば市(つくば駅)電車 約45分 車 約1時間
●東京駅→土浦市(土浦駅)電車 約1時間 車 約1時間
●東京駅→取手市(取手駅)電車 約40分 車 約1時間
●東京駅→筑西市(下館駅)電車 約1時間30分 車 約1時間30分
●東京駅→古河市(古河駅)電車 約1時間 車 約1時間15分
●大洗港(大洗町)⇔苫小牧港(北海道)フェリー 片道約18時間
●茨城空港(小美玉市)⇔札幌 約1時間30分 ⇔神戸 約1時間15分 ⇔福岡 約1時間45分/那覇 約4時間

 東京や東北への足もポイント。常磐自動車道が全線開通したことで東北方面へのアクセスがさらに便利になった。さらに、県を東西に通る圏央道(首都圏中央連絡自動車道)は、成田方面が開通して成田空港がぐっと身近に。境古河IC~つくば中央IC間が開通(平成29年2月26日予定)すれば、混雑する都内を通らずに、東西への移動がよりスムーズになる。

 どんどん便利になっているいばらき。ほどよい田舎暮らしから、マイホームの夢もかなえられる都内への通勤圏としてもいま注目が集まっている。関東屈指の農業大県ということもあり、就農支援にも力を入れている側面もある。