早い段階で複数の出願プランを用意しておく
大学受験で「やってよかった」の1つ目は、出願までに受験プランを複数、少なくともプランCまで用意しておくことです。経験談を寄せた保護者の方は、「出願の約1カ月前までにプランB、プランCまで考え、家族で認識をすり合わせておいた」といいます。
天童さんは、受験プランの選択肢は無限にあるので、そこから選択して練っていくのが難しいため、受験生本人に受験プランを考えることを完全に任せてしまうのは問題がある、と話します。受験生は、自分の理想的な受験や合格を優先して、併願校を減らしがち、というのが理由です。併願校が少なければ費用面の負担は軽くなる一方で、結果として全落ちするリスクもある、と説明します。
また、大学受験では「想定外のことしか起こらない」と想定し、ある程度早い時期に複数プランを準備しておくことが大切だと天童さんはアドバイスしています。もし共通テストの点数が悪ければ、共通テスト利用の私立大学入試は難しくなり、他の併願校に出願する必要が出てきます。しかし、そこから想定していたのとは違う受験プランを考えるとなると、出願の書類が揃わなかったり、出願日が過ぎていたりと、新しい受験プランの実行は間に合わない可能性が高いと指摘。
私立大学の前期日程の受験がうまくいかないことも想定し、中期・後期に出願するプランCまでしっかりと事前に考えておくことでダメージが格段に減らせると天童さんは語ります。
国公立大学志望者は共テ利用・共テ併用入試を受ける
大学受験の経験談で「やってよかった」の2つ目として共有されたのは、国公立大学志望者が併願校を検討する際に、私立大学の共通テスト利用・共通テスト併用入試を視野に入れることです。
天童さんは、最近の私立大学入試で共通テストを使える範囲がかなり広がっている、と解説します。従来の3教科型だけでなく、5教科などの多教科型や、教科ごとに共通テストと大学独自試験を併用する方式も増えているとのことです。国公立大学の志望者は多教科を前提に準備しているため、こうした共通テストを利用した入試方式と相性がよいと見ています。
特に、多教科型の共通テスト利用は、3教科中心に勉強する私大専願の人は受験しにくく、その分倍率が低くなります。つまり、国公立大志望者にとっては受かりやすくなるわけです。さらに、大学側が多教科入試の合格者数を増やす傾向にある点にも天童さんは触れています。
また、私立大学の共通テスト併用入試でも、国公立大学志望者は有利になる可能性が高いと強調。国公立大学志望者はそういった私立大学を優先して受けるとかなり合格率が違ってくると話します
大学の公式サイトで継続的に情報をチェックする
大学受験で「やってよかった」という経験談の3つ目は、受験情報を紙の募集要項だけに頼らず、大学の公式サイトも時々見直すこと。保護者の方の経験談によると、大学の募集要項はすべてプリントアウトして読み込んでいたそうです。
ある大学では、年末頃に入学金の二重払いの解消策がトップページではなくサイト内の目立ちにくい位置に掲載されていたといいます。その保護者の方はその情報を見たおかげで、迷わずに入学金を振り込むことができたという話です。
つまり、出願や入学手続きに関わる重要な情報が、後からホームページ上で告知されることもあるということです。天童さんは、2027年入試から入学金の二重払いが解消される可能性にも触れつつ、今後も重要事項が募集要項以外で示される可能性もあると注意を促しています。
手間はかかっても、出願予定の大学のサイトを継続してチェックすることで有益な情報が得られるかもしれないと勧めています。
まとめ
今回は、受験生の保護者が2026年の大学入試で「やってよかった」と感じた3つのポイントが共有されました。出願の計画や現実的な受験戦略、情報収集など、これから受験に向かう家庭にとって知っておいて損はないでしょう。(次ページに解説動画あり)
