女子聖学院中学校高等学校
滝澤佳代子
国際教育委員長(英語科)

 キリスト教精神に基づく人間教育を実践する女子聖学院中学校高等学校。「Be a Messenger」(自らの思いを持ち、他者と協力して社会に貢献できる人)という目標の下、自らの考えを持ち、自らの言葉で発信できる女性を育ててきた。同校は現在、大学入試の劇的な変化に対応すべく、英語教育のアップデートを進めている。

 その象徴が、2026年度から導入された「スカラシップ英語資格利用入試」だ。これは国語・算数の2科目に、英検4級以上の取得によるみなし得点を加算して、合否判定を行う制度。この入試での入学者には「ブリッジクラス」という環境が用意される。英語以外の教科は他の生徒と共に学び、英語は週に2時間ネイティブ教員による取り出し授業を受けることができ、教科横断型のオンライン英会話や留学奨学金など、さまざまな特典もある。英語科の滝澤佳代子教諭は、「みんなで学ぶ温かい雰囲気を大切にしつつ、英語を積極的に学びたい生徒が力を伸ばせる環境を用意しています」と語る。

単語力を可視化する目標
充実した四つの英検対策

 英語教育のもう一つの柱が、全生徒を対象とした英検取得の強力なサポート体制だ。近年、英検が大学入試において一般選抜の加点対象になるなど、英語力を客観的に証明できる「重要な手札」として認識されるようになっている。そこで同校は、英語学習の指針として、生徒たちが望む進路を実現するための「マイルストーン」を策定。特に、モチベーションの維持が難しい単語力の育成に切り込んだ。学年ごとに目標単語数を数値化(中1で1300語、中2で1200語など、高3までに8000語)し、明示することで、着実にステップアップできる仕組みを作った。

 さらに、四つの英検対策講座を用意。中3・高1必修の「英検CORE」、中1・中2の冬休みに集中して基礎を固める必修講座「英検BOOST」、放課後にライティングとスピーキングを指導する希望者制の「英検PLUS」、そして、必要な級に合わせて中学・高校の文法を、学年を超えて先取り・復習できる「英検SPIRAL」だ。

 こうしたスキル教育を根底で支えるのが、同校ならではの「互いに挑戦を励ます文化」である。「本校は失敗への許容度が高く、挑戦への障壁が低いため、英語を話すことへの『恥ずかしさ』を乗り越えやすいのです」と広報室長の大津佑万教諭。聴衆を引き付ける「伝えるスキル」を学ぶ機会も豊富にあり、実践的な表現力を磨いている。

「本校では『あなたの考えは何?』と常に生徒に生き方を問い掛けます。中1の段階で将来の進路を絞り切るのは難しいため、どんな進路にも有利に働く英検という強力な武器を携え、自分の言葉で社会に貢献する人へ成長してほしいと願っています」と滝澤教諭。失敗を恐れない温かな環境の中で、スキルとマインドの両方を兼ね備えた生徒たちは、自らの力で未来を切り開いていく。

中学1~3年の英会話は、ネイティブ教員2人体制のオールイングリッシュ授業。習熟度別クラス編成で、レベルに合ったきめ細やかな指導を行う
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女子聖学院中学校高等学校
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