米大手出版社の1つが図書館に電子書籍(eブック)を販売する方法を変えようとしている。図書館利用者の間で人気が高まっているデジタル図書貸出アプリが、出版社の売り上げをむしばみつつあるためだ。大手出版社のマクミランは近く、新刊書の発売後8週間までは、各図書館システムによるデジタルコピーのアクセスを1冊分に制限する考えを明らかにした。ドイツ出版大手ホルツブリンク傘下にあるマクミランは、最近ではマイケル・ウォルフ著「炎と怒り――トランプ政権の内幕」や、ジェームズ・コミー著「より高き忠誠 A HIGHER LOYALTY 真実と嘘とリーダーシップ」などのベストセラーを出している。今回の動きは、地域の図書館で電子書籍を借りるのがかつてないほど容易になったことや、他の有力出版社が図書館との契約条件を改めつつあるのを受けたもの。