ひろゆき写真:干川修

自分らしく生きるために必須なのは「独学力」と「行動力」だと語るのが、2ちゃんねる創設者で実業家のひろゆき氏だ。ひろゆき氏が教える、絶対に仕事ができない「無能な会社員」の特徴とは?※本稿は、ひろゆき(西村博之)『僕が若い人たちに伝えたい 2035年最強の働き方』(Gakken)の一部を抜粋・編集したものです。

あの「2ちゃんねる」は
ネットでの独学で作られた

 わからないことに直面したときに自分で調べたり、知っていそうな人を探して教えを乞うことができるか。こうした独学力がいかに重要であるかは、僕の過去の著作やネット配信で繰り返し強調してきたとおりです。

「独学力」は人生を自由に開拓していくために圧倒的に重要で、「この能力さえあれば、どんな環境に置かれてもなんとかなるんじゃね?」とすら思います。

 僕がインターネット掲示板の2ちゃんねるをつくったときも、そうです。僕は、掲示板サービスなどつくったことはありませんでしたが、インターネットでいろいろ調べながら独学でコードを書き、サービスを立ち上げました。もし僕に独学力がなかったら「エンジニアを雇わないといけないな。面倒くさいな」と思ってアイデアレベルで終わっていたかもしれません。

 小学校のときにBASICという言語で簡単なゲームをつくった経験はありましたが、大学時代にコンピュータサイエンスを専攻したわけでもなければ、名の知れた天才エンジニアだったわけでもありません。

 ただ、プログラムを書く基本の作法だけは知っていたので、未経験の言語でもなんとかなるだろうというノリで書いてみたら、実際にできたというだけです。

1日1時間の独学を続ければ
1カ月で見違えるほど向上する

 だからたまに「プログラミングを学びたいけどメンターが見つからない」という相談を受けると、「やらない言い訳」にしか聞こえないんですよね。現役バリバリのプログラマの大半も、基本的には「独学」で学んだものであって、「プログラミングスクール」のようなものに通う人はほぼいないので。

 これは3Dモデリング、CAD(コンピュータ支援設計:コンピュータ上で2Dや3Dの製図を行う)、動画編集、DTM(デスクトップミュージック:パソコン上で音楽を制作・編集する作業)など、ちょっと前ならプロしかできないと思われていたスキルもすべて一緒。いまの時代、大半の勉強に必要な情報は全部インターネット上にあり、しかもプロと同様のツールに簡単にアクセスできます。

 何からやっていいかわからない人はYouTubeで初心者向けのチュートリアル動画を探して、見様見真似で簡単なプロジェクトを最後までやってみるといいでしょう。それで基礎を覚えたら、もう少しレベルの高いものに挑戦し、足りない知識は個別にネットで調べていく。

 これが「独学の基本」ではないかと思います。

 ゼロからのスタートなら、1日1時間の独学を1カ月続けるだけでも、自分でも驚くほどレベルアップできるはずです。