メールの書き出しといえば「お世話になっております」が定番だが、ウェブメディアコンサルタントの東香名子さんは「当たり障りのないフレーズだが、相手に良い印象を残したいなら、十分とは言えない」という。東さんがこっそり教える「感じのいい人」だと一目置かれる最強フレーズとは?(ウェブメディアコンサルタント・コラムニスト 東 香名子)
定番フレーズもいいが
共感を生み出すフレーズを
ビジネス上のメールでは「お世話になっております」の書き出しが定番になっています。当たり障りのない定番のフレーズですが、相手に良い印象を残したいなら、十分とは言えません。
私は「バズる表現」の専門家として、多くの人に読まれる文章の仕組みを日々研究しています。共感を生み出し、読む人の心を一瞬でつかむ表現こそが、バズるコンテンツを生み出すカギ。それはメールでも同じです。
今回はさりげない言葉なのに、好印象を残す最強のフレーズを紹介します。
バズる記事は、最初の一文目が最も大切だといわれています。最初の一文が魅力的であれば、読者は文章をどんどん読んでくれます。冒頭の文に引っ張られるように「続きを読もう」というポジティブな気を起こさせるのです。逆に、第一文目が退屈だと、読者は読む気を失います。
「お世話になっております」では
感謝が伝わりにくい理由
メールでも同じく、初めの一文目を大切にしましょう。なぜなら、相手に与える印象を大きく左右するからです。「感じのいい人」は、いつもメールの1文目で読み手の心をつかんでいます。冒頭で相手のことを思いやり、あたたかい表現を心掛けることで、良い印象を与えることができます。
ビジネスメールで定番の「お世話になっております」というフレーズは、広く一般的に使われています。しかし、相手によっては堅苦しく感じられることがあります。使い古された印象もあり、過度に使用されることで、挨拶の意味が薄れ、相手に対しての感謝や敬意が伝わりにくくなることもあります。
それでは、さっそく「感じのいい人」だと一目置かれる最強フレーズを紹介していきます。