2023年決定版 インフレ時代の「負けない」マンション売買・管理#6Photo:fergregory/gettyimages

中心地の大型物件の供給も多い大阪府。エリアの相場に比べてお得、または高値が付いているマンションはどこ?特集『2023年決定版 インフレ時代の「負けない」マンション売買・管理』(全24回)の#6では、大手マンション情報サイト「マンションレビュー」の協力を得て、「買い得」そして「売り得」のマンションをそれぞれ100件抽出した。南千里の大型物件など有名物件が多数ランクインした。(ダイヤモンド編集部 鈴木洋子)

中心部は東京を上回る上昇も!
大阪の穴場物件はどこにある?

 東京都と並んでマンションの供給量が多い大阪府。実は10年間で見た場合の価格の値上がり率は東京をも凌駕する。

 大手マンション情報ポータルサイト「マンションレビュー」を提供するワンノブアカインドの調査によると、2023年10月時点の大阪市の中心部6区(福島区・西区・天王寺区・浪速区・北区・中央区)における中古マンション取引価格は、10年間で84.6%もアップしている。これは東京の都心5区(千代田区・中央区・港区・新宿区・渋谷区)の同期間での値上がり率83.8%を上回る。

 大阪は駅直結型の再開発などで、マンション市場全体における大型タワマンの比率が高い都市としても知られる。一方で、高度成長期に開発された千里ニュータウンなどの大規模団地を近郊に多く抱え、その建て替えプロジェクトなども進んでいる。

 高額物件については、東京を含め海外からの投資家も買いに来る状況があり、かつ地下鉄新線の開通など相場を左右しそうなイベントも控える大阪。

 少しでも「相場よりも割安に買える」そして「相場よりも高く売れる」物件はどうやって見いだすべきか。本特集#4の東京編と同じく、ワンノブアカインドの協力を得て、大阪府内のマンションでもランキングを作成した。

 17年から22年までに相場が5%以上上昇したエリアで、一定数以上売買された大阪府内のマンションをピックアップ。その間のエリア相場の騰落率と、マンションの取引価格の騰落率を比較した。

 エリア相場の騰落率から物件取引価格の騰落率を引いて、その乖離が大きい順に100件を並べたのが「買い得」ランキングだ。逆に物件取引価格の騰落率からエリア相場の騰落率を引いて、乖離が大きい順に100件並べたのが「売り得」ランキングである。

 買い得の上位には南千里の大型物件が、売り得の上位には阿倍野の高級物件がそれぞれエントリーしている。さっそく詳細を次ページで確認してほしい。