「がんは不治の病で、診断を受けたらそこで人生が終わる」といったイメージを持っていないだろうか。だが、がんは治る病気になりつつあり、進行がんでも治療しながら社会生活を送っている人は多い。ところが「がんに罹患した社員」がその後どうやって働き続けることができるかについては、いまだあつれきが残っている。管理職や会社としての対応を間違えるとリスクも大きくなってきている。がん対策は「経営戦略」でもあるのだ。課長以上の管理職と経営陣が絶対に身に付けるべきがん対策を、細部まで網羅。「がんとの付き合い方」の個人と企業の豊富な事例と、治療に付きもののマネー周りの問題をひもときながら考えていく。