ゴールドカード、プラチナカードのサービス拡充の流れの中、
今後は「ダイニングサービス」の有無がカード選びのキモに?
前回は、今年9月に実施された「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」の大幅な付帯サービスの拡充を例に、ゴールドカードやプラチナカードなどが変革のときを迎えているというお話をしました。
「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」のサービス内容の変更は、従来のサービス内容と比較すると無料で利用できる付帯サービスが増え、すべての有料サービスを利用していたとすれば、変更前より合計8万9000円分も手数料を浮かせられるようになりました。
◆2024年2月に「アメックス・ゴールド」がリニューアル! ■アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード |
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還元率 |
0.33~1.5% (※ポイントをマイルに交換した場合。1マイル=1.5円換算) |
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発行元 | アメリカン・エキスプレス | |
国際ブランド | AMEX | |
年会費(税込) | 3万9600円 | |
家族カード(税込) | あり(2人目までは年会費無料、3人目以降は年会費1万9800円) | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
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◆アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードは“プラチナ”を超える“ゴールド”! 日本初のゴールドカードを受け継ぐ「新生ゴールド」を解説! ◆【アメリカン・エキスプレス・カードを一覧で比較】アメックスが発行する13枚のカードの年会費や特典、還元率を比較して、自分にピッタリの1枚を探そう!(アメックス・ゴールド・プリファードの解説へ) |
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もっとも、その一方で年会費は2万8600円(税込)から3万1900円(税込)に、3300円値上げされているのですが、従来の有料サービスが無料になったことで浮いた8万9000円分という金額の大きさを考えれば、ユーザーにとってポジティブな変更だったといえます。つまり、これまでより年会費が3300円高くなりましたが、その分、従来よりも高品質なサービスを無料で受けられるようになったのです。
ところで、前回紹介した「アメリカン・エキスプレス」や、ステータスカードとして名高い「ダイナースクラブ」は、世界一のクレジットカード先進国である米国のクレジットカード会社です。米国では、以前からクレジットカード会員にレベルの高いサービスが提供されており、それに比べると、一般カードのポイント競争ばかりに邁進してきた日本のクレジットカード会社のサービスは、まだまだ遅れていると言わざるを得ません。
いわばサービスの先駆者である「アメリカン・エキスプレス」や「ダイナースクラブ」は、クレジットカード業界のゴールドカードやプラチナカードのサービス内容を牽引する存在ですから、「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」がサービス拡充の流れをつくったことで、そのほかのクレジットカード会社もゴールドカードやプラチナカードのサービスをさらに充実させていくことになるでしょう。
そんな中で、ゴールドカードやプラチナカードなどのステータスが高いクレジットカードに付帯するお得なサービスとして、入会するきっかけとして考えやすいサービスが、前回紹介した「プライオリティ・パス」や、今回紹介する「ダイニングサービス」などです。
ゴールドカード、プラチナカードを比較する際には
「プライオリティ・パス」と「ダイニングサービス」に注目しよう!
改めて「プライオリティ・パス」について説明すると、世界各地にある空港ラウンジのうち、世界1300カ所以上のVIPラウンジを無料(もしくは割引)で利用できる会員資格です。年会費は最大で約4万円(429米ドル)かかりますが、先に挙げた「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」のほか、「楽天プレミアムカード」や「三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」、「セゾン・プラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード」「三井住友カード プラチナ」などを保有していると、「プライオリティ・パス」を無料で発行してもらえます。
そして、「ダイニングサービス」とは、クレジットカード会社が提携する国内外のレストランで、所定のコースメニューを2名以上で予約して食事をすると、1名分(大体1万~2万円程度)が無料になるというものです(クレジットカード会社によっては、一部条件が異なる場合もあります)。
「ダイニングサービス」を1~3回利用すれば、簡単に年会費のモトが取れるので、年会費が高くてもプラチナカードを保有する意味がある、非常にお得なサービスと言えるでしょう。
「アメリカン・エキスプレス」や「ダイナースクラブ」が手掛けているステータスが高いクレジットカードのように、ゴールドカードやプラチナカードには「T&E(トラベル&エンターテインメント)」に強いカードが多くなっています。T&Eカードは「旅行・娯楽カード」や「遊興・娯楽カード」とも訳されます。文字どおり、旅行会社や航空会社、ホテル、レストランなどに多くの加盟店を持つクレジットカード会社の強みを生かし、クレジットカード保有者の旅行や娯楽をサポートするのが目的です。
「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」が「プライオリティ・パス」と「ダイニングサービス」の利用料をタダにしたことにより、これらのサービスがT&Eカードに不可欠なサービスと認識される流れになれば、今後は「プライオリティ・パス」と「ダイニングサービス」の2つのサービスを標準装備するゴールドカードやプラチナカードがさらに増えていくと思われます。
「ダイナースクラブカード」はグルメな人におすすめ!
「ダイニングサービス」以外にも「食」に関するサービスが充実!
さて、今回のテーマは「ダイニングサービス」ですが、日本においてはほんの少し前まで、ステータスカードの代表格である「三井住友カード プラチナ」くらいしか、このサービスを提供していませんでした。しかも、「三井住友カード プラチナ」はあまり大々的にアピールする様子もなく、知る人ぞ知るサービスとして、こっそり展開しているような印象でした。
「ダイニングサービス」のそもそもの火付け役になったのは、「ダイナースクラブカード」です。「ダイナースクラブカード」は、日本だと所有している人がそれほど多くないので、なじみが薄いかもしれませんが、世界で初めて発行されたクレジットカードとして有名です。
■ダイナースクラブカード | ||
還元率 | 0.4~1.5% (※1.5%は「ダイナース グローバルマイレージ」加入時、1ポイント=1マイル=1.5円換算) |
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発行元 | 三井住友トラストクラブ | |
国際ブランド | Diners | |
年会費(税込) | 2万4200円(「ダイナース グローバルマイレージ」加入時は別途年会費6600円) | |
家族カード(税込) | あり(年会費5500円) | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
ICOCA | |
関連記事 | 「ダイナースクラブカード」でもっとも得なのは、コスパ抜群の「銀座ダイナースクラブカード」! 高還元+サービス充実で、年会費2万円超の価値あり | |
「ダイナースクラブカード」は利用限度額に一律の制限がないクレジットカードとしてもよく知られ、年会費は2万4200円(税込)かかります。こうした特徴からいっても、「ゴールド」「プラチナ」などの名称はついていませんが、同等かそれ以上のステータスを持つ上級カードと位置付けておいていいでしょう。なお、「ダイナースクラブカード」のさらに上を行くのが「ダイナースクラブ プレミアムカード」ですが、カード会社によるインビテーション(招待)がなければ、原則として入会できません。
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【2024年11月1日時点・最新情報】
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆三井住友カード(NL) |
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0.5~7.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD | |
【三井住友カード(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない「ナンバーレス(NL)」なのが特徴(カード番号はアプリで確認可能)。通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※)する! さらに、獲得できる「Vポイント」は、dポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、ANAマイルなどに交換できるほか、「1ポイント=1円」としてカード利用額に充当できるなど、ポイントの汎用性が高いのも魅力! ※ 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。 |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード(NL)」は年会費無料+高還元+最短10秒発行の“三拍子”が揃ったおすすめカード!「対象コンビニ&飲食店で最大7%還元」特典は利用価値あり! ◆「三井住友カード(NL)」は、年会費無料&対象コンビニで最大還元率7%のお得なクレジットカード! カード情報を記載していないのでセキュリティも抜群! |
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◆楽天カード |
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1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master AMEX |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
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【楽天カードのおすすめポイント】 楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%だが、楽天市場や楽天ブックスでは最低でも還元率が3.0%以上に! また、「楽天ポイントカード」や電子マネーの「楽天Edy」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上になる! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強! |
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◆イオンカードセレクト |
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0.5~1.0% |
永年無料 | VISA JCB Master |
WAON モバイルSuica SMART ICOCA (モバイルSuicaと SMART ICOCAへの チャージ分は還元率0.25%) |
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【イオンカードセレクトのおすすめポイント】 一般的な「イオンカード」ではポイントがつかない「WAON」チャージでポイントが貯まり、「ポイント2重取り」ができるのが最大のメリット。また、「イオンカードセレクト」の保有+月1回のカード(または搭載のWAON)決済+ネットバンキングに登録という3つの条件を満たすだけで「イオン銀行Myステージ」の「シルバーステージ」に到達し、「イオン銀行」の普通預金金利がアップするので、「イオンカードセレクト」以外の「イオンカード」保有者はすぐ切り替えよう! しかも「イオンカードセレクト」で年間50万円以上を利用すれば、年会費無料のゴールドカード「イオンゴールドカードセレクト」が手に入り、無条件で「イオン銀行Myステージ」が「ゴールドステージ」に! なお、2024年10月1日~12月8日に入会すると、カード発行後1カ月間は対象のイオンモール専門店での買い物が5%OFF(請求時)になるキャンペーンを開催中! |
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【関連記事】 ◆イオンカードを作るなら「イオンカードセレクト」が一番お得! WAONチャージでのポイント2重取り&イオン銀行で預金金利が優遇されやすくなる特典も! ◆【イオン銀行の金利・手数料・メリットは?】イオン銀行利用者は「イオンカードセレクト」が必須!普通預金金利などがアップしてさらにお得に使える! |
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆三井住友カード ゴールド(NL) |
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0.5~7.0% |
5500円 (ただし、年100万円以上の 利用で次年度から永年無料) |
VISA Master |
iD | |
【三井住友カード ゴールド(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない“ナンバーレス(NL)”のゴールドカード。年会費5500円(税込)だが、年間100万円を利用すると(※1)、次年度から年会費が“永年無料”になるうえに、1万ポイントが「継続特典」としてもらえるのが大きな魅力! さらに、通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード ゴールド(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※2)するなど、ポイントも貯まりやすくてお得! ※1 対象取引などの詳細は、三井住友カードの公式サイトでご確認ください。※2 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。 |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード ゴールド(NL)」は、年100万円以上を使うと年会費が“永年無料”に! コンビニで7%還元、空港ラウンジや旅行保険などの特典も付帯してお得! ◆三井住友カード ゴールド(NL)のメリット・デメリットを解説! 同じく“実質”年会費が無料の「エポスゴールドカード」と付帯サービスなどを比較して魅力を解剖! |
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◆JCB CARD W(ダブル) |
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1.0~10.5% (※) |
永年無料 | JCB | QUICPay | |
【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】 39歳以下の人だけが申し込める、年会費無料のうえに通常還元率1%のお得な高還元クレジットカード!(40歳以降も継続して保有可能)さらに「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」の「ポイントアップ登録(無料)」をすれば、Amazonやセブン-イレブンなどでは還元率2%、スターバックスでは「スターバックスカード」へのチャージで還元率5.5%、「Starbucks eGift」の購入で還元率10.5%に! ※貯まったOki Dokiポイントを「JCB PREMO」に交換した場合の還元率。 |
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【関連記事】 ◆「JCB CARD W」は「楽天カード」などとほぼ同じ、年会費無料+還元率1~10.5%のJCBの入門カード!Amazonやスタバをよく利用する20~30代は注目! ◆「JCB CARD W」は、年会費無料で還元率1%以上のお得な高還元クレジットカード!「JCB CARD W」のメリット・デメリットを他のカードと比較して検証! ◆JCB CARD W(ダブル)のメリットを解説!「年会費無料」「常に還元率1.0%以上」「ポイントの使い勝手が良い」と三拍子そろった高還元クレジットカード! |
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◆アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード |
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0.3~1.5% (※1) |
3万9600円 | AMEX | - | |
【アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードのおすすめポイント】 日本で最初に発行されたゴールドカード「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」の後継カードだけに、ステータス&付帯サービスは最高レベルで、カードが金属製という特別感もあって、一般的なゴールドカードとはケタ違い。たとえば、年間200万円(税込)以上を利用してカードを継続保有すると、国内40カ所以上の高級ホテルに無料宿泊できる「フリー・ステイ・ギフト」は、もはや一般的なプラチナカードすら凌駕するレベルの特典だ。さらに、高級レストランを2人以上で利用すると1人分が無料になる「ゴールドダイニング by 招待日和」や、世界1400カ所以上の空港ラウンジを年2回まで無料で利用できる「プライオリティ・パス」、最高補償額1億円の「海外旅行傷害保険」が付帯するなど、もはや「ゴールドカード」の枠組みを大きく飛び越えている。また、家族カードは2人目まで年会費無料でお得(3人目以降は年1万9800円・税込)。 ※貯まるポイントをマイルに交換した場合。1マイル=1.5円換算。 |
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【関連記事】 ◆アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードは“プラチナ”を超える“ゴールド”! 日本初のゴールドカードを受け継ぐ「新生ゴールド」を解説! ◆【アメリカン・エキスプレス・カードを一覧で比較】アメックスが発行する15枚のカードの年会費や特典、還元率を比較して、自分にピッタリの1枚を探そう! ◆アメックスの新規入会キャンペーンをまとめて紹介!「アメリカン・エキスプレス」の入会特典で、ポイントやマイルをお得に獲得しよう! |
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