第77回
イスラム国を「敵」とするのか 分水嶺に立つ日本外交
山田厚史
イスラム国による邦人人質事件で世論が揺れている。アメリカはイスラム国を「敵」として位置付けるが、では日本はどうなのか。安倍首相の積極的平和…
2015.1.29
元朝日新聞編集員で、反骨のジャーナリスト山田厚史が、世界中で起こる政治・経済の森羅万象に鋭く切り込む。その独自の視点で、強者の論理の欺瞞や矛盾、市場原理の裏に潜む冷徹な打算を解き明かします。
第77回
山田厚史
イスラム国による邦人人質事件で世論が揺れている。アメリカはイスラム国を「敵」として位置付けるが、では日本はどうなのか。安倍首相の積極的平和…
2015.1.29
第76回
山田厚史
今年は世界で何が起こるのか。米国、中国が抱える構造危機は、遠雷のような不気味さを秘めるが、目を離せないのが欧州だ。内なるギリシャと外からの…
2015.1.15
第75回
山田厚史
「この道しかない」をキャッチフレーズに安倍自民党は総選挙で圧勝した。憲法改正を視野に長期政権を目指す首相の前に立ちはだかるのは、前門のイス…
2014.12.18
第74回
山田厚史
安倍首相は選挙の争点は「アべノミクス」だという。だが、政権2年の実績は集団的自衛権行使の閣議決定や秘密保護法がある。これからは原発再稼働や…
2014.12.4
第73回
山田厚史
安倍首相は消費増税を先送りし、衆議院を解散して信を問う、と表明した。だが、この解散には2つの憲法違反の恐れがある。その意味で、大義なき解散…
2014.11.20
第72回
山田厚史
ハロウィーンの日、黒田日銀の「追加緩和」という妖怪が飛び出した。市場は驚き、株価は急騰、為替は大幅な円安に動いた。だが、これは超金融緩和か…
2014.11.6
第71回
山田厚史
お祭りのウチワと歌謡ショーツアーで、松島法務大臣と小渕経済産業大臣の首が飛んだ。小渕氏の問題は日本の政治風土を反映しているといえるが、二人…
2014.10.23
第70回
山田厚史
朝日の慰安婦問題は、元朝日記者の家族にまで攻撃が及んだ。一方、朝日の責任は同紙も筋書ありき、と思われたことにある。批判する側もそれは同じ。…
2014.10.9
第69回
山田厚史
景気の減速が鮮明になってきた。安倍政権内では次の消費税増税を巡り、アベノミクス派、増税派の財務省、中間派の経産省の3者が鼎立の状態。過去、…
2014.9.25
第68回
山田厚史
池上彰さんのコラムを掲載拒否した、と聞いて「なんてバカなことを……」と絶句した。なぜ、こんな愚挙を犯したのか。朝日新聞で記者教育を受け、定…
2014.9.11
第67回
山田厚史
ロシアのラブロフ外相は25日、ウクライナ情勢とは関係なく、訪日する用意があると述べた。「消えた話」と思っていたプーチン来日。それが蘇り、日…
2014.8.28
第66回
山田厚史
イスラエルによるガザ地区への攻撃で、パレスチナ側の犠牲者はすでに1100人にも達した。アメリカの後ろ盾もイスラエルを支えている。だが、力に…
2014.7.31
第65回
山田厚史
7月13日の滋賀県知事選で、自民・公明が推した小鑓隆史氏が惜敗した。琵琶湖を抱え環境問題に敏感な風土の影響ばかりではなく、集団的自衛権を巡…
2014.7.17
第64回
山田厚史
イラクで急速に支配地域を広げるイスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国」が「カリフ制イスラム国家」を建国するという。中東から起った世…
2014.7.3
第63回
山田厚史
政府は成長戦略の一つとして法人税の減税を行うなことを決めた。一方、トヨタ自動車はここ5年間も法人税を納めていなかった。企業を優遇する税制の…
2014.6.19
第62回
山田厚史
日朝が合意し北朝鮮による「拉致解決」に向けて再調査が始まる。だが、合意文書を丹念に読むと拉致被害者が帰ってくるか楽観を許さない。国際関係の…
2014.6.5
第61回
山田厚史
「集団的自衛権」の行使とは、世界に展開する米軍に日本が協力することである。だが、この日米同盟強化と安倍首相の掲げる「戦後レジームからの脱却…
2014.5.22
第60回
山田厚史
日米TPP交渉の結果をほとんどの新聞は「決裂」と報じ、読売だけ「大筋合意」と伝えた。その後の報道を見ると、結果は「大筋合意」。こうした報道…
2014.5.8
第59回
山田厚史
巨大カジノを日本各地に作る「カジノ法案」が連休明けの国会で審議が始まる。成長戦略の目玉は「賭博」でという安易な発想に、政治家も経済界も群が…
2014.4.24
第58回
山田厚史
外務省は3月31日、「ODA大綱を見直す有識者懇談会」の初会合を開いた。翌日、政府は「防衛装備移転3原則」を閣議決定した。この流れを考える…
2014.4.10