「住信SBIネット銀行」のサービス内容をチェックすると、以下のようになります。
【住信SBIネット銀行の商品・サービス】
○普通預金
○定期預金
○外貨預金
×公共料金の口座引き落とし
(少しずつ増えているが、まだ引き落とせないものが多い)
○住宅ローン
○金融商品の販売
「住信SBIネット銀行」の場合、「セブン銀行」よりは商品もサービスも充実しています。ただ、個人の取引に限定して都銀と比較すると、公共料金の口座引き落としがしづらいのがネックです。これは「住信SBIネット銀行」に限らず、多くのネット銀行の共通点です。ちなみに、「住信SBIネット銀行」の場合、公共料金で今のところ口座引き落としができるのは、以下の通りです。
◆NHK
◆NTT
◆中部電力
◆TOKAI(ガス)
◆東京ガス
◆東邦ガス
多くの電力会社やガス会社、水道局で口座引き落としができないと、メイン口座として使うにはかなり不便です。恐らく銀行サイドも、メインで自行の口座を使ってもらおうとも考えていないのでしょう。
銀行は1つだけではなく、2つ以上使い分けるのが普通の時代です。おすすめしたいのは、給与振込や公共料金の引き落としに、都銀など店舗のあるデパート型の銀行を指定し、預貯金はネット銀行などの金利が高い別の銀行で管理するという分け方。都銀がメインバンク、ネット銀行がサブバンクという位置付けです。そう考えると「住信SBIネット銀行」はサブバンクとして利用すればよく、公共料金の引き落としが難しいという欠点は、何ら関係がなくなります。
「SBI証券」と連携する「ハイブリッド預金」なら
預金金利が0.02%から0.07%と3倍以上にアップ!
さて、そんな「住信SBIネット銀行」は「SBI証券」と連携しています。
「SBI証券」と連携することによって利用できる特徴的なサービスに「SBIハイブリッド預金」があります。
「SBIハイブリッド預金」は円の普通預金ですが、通常の口座とは別に、改めて「住信SBIネット銀行」のサイトから口座開設を申し込む必要があります。事前に「住信SBIネット銀行」と「SBI証券」の口座を持っていれば、簡単に開設できます。入金するには、通常の普通預金口座から振替すればOKです。
この「SBIハイブリッド預金」の一つ目のメリットは、普通預金よりも金利が高くなる点です。2015年8月10日現在、「住信SBIネット銀行」の通常の円普通預金金利は0.02%ですが、「SBIハイブリッド預金」の金利は0.07%と3倍以上です。しかも、普通預金金利が通常年2回だけ利息が振り込まれるのに対し、「SBIハイブリッド預金」の金利は毎月振り込まれます。
「SBIハイブリッド預金」の二つ目のメリットは、預金しているお金を「SBI証券」で即時に使えることです。わざわざ証券口座に入金する必要がありません。そのため、「SBIハイブリッド預金」は、次の条件にあてはまる人に向いています。
◆「SBI証券」で株式や投資信託の売買をしたい人
◆近々使う可能性のあるまとまったお金を、有利な金利で預けておきたい人
長期的に使う可能性のないお金は、定期預金に預けておいたほうが高金利です。ただ、近々使うお金――たとえば数カ月後に支払う学費や、旅行代などのまとまったお金――は、定期預金にするまでもなく、普通預金にしておく場合が多いでしょう。とりあえず定期預金にしておいて、中途解約する人もいるかもしれませんが、その場合はペナルティーとして低い金利が適用されてしまうため、あまり意味がありません。
それよりは、普通預金よりも金利が高く、途中で簡単に引き出すこともできる「SBIハイブリッド預金」のほうが便利です。現時点では株などに投資をする予定がなくても、いつでも少しだけ高い金利が享受できるので、「住信SBIネット銀行」と「SBI証券」の口座を開設して「SBIハイブリッド預金」を利用してもいいでしょう。
その他の「住信SBIネット銀行」のメリットといえば、振込手数料やATM手数料が安いところです。
まず、振込手数料は、「住信SBIネット銀行」間であれば常に無料です。さらに、「住信SBIネット銀行」から他行に振り込む際にも、月1~15回までは手数料が無料です。
ATMの引き出し手数料はイオン銀行、セブン銀行、ビューアルッテ(ビューカードのATM)、ゆうちょ銀行、イーネット、ローソンATMなどで月2~15回まで無料となります。
【2016年2月1日、追記】
「住信SBIネット銀行」は2016年2月から、預金残高や金融商品の保有の有無などの取引実績に応じてランク1~4に振り分け、ATM手数料や振込手数料などの無料回数を変更する「スマートプログラム」を導入。最新情報は下記の記事で確認してください。
◆住信SBIネット銀行「スマートプログラム」を攻略!「SBIカード」の保有で最大限ランクアップすれば、振込手数料が月15回まで無料の最強のネット銀行に!?
【2016年2月2日、追記終わり】
このように振込手数料もATM手数料も無料の回数が多いので、「住信SBIネット銀行」を利用すれば、かなりの確率で振込手数料やATM手数料を支払わずに済みます。私自身、「住信SBIネット銀行」を利用していますが、ほとんど手数料を支払ったことがありません。
【証券系ネット銀行その(2)】大和ネクスト銀行
大和証券の口座開設が必須でハードルは高いが
他行への振込手数料が月3回無料になる!
私の場合、自宅の家賃を筆頭に、毎月何件かの振込が発生します。そのため、振込手数料が月3回まで無料の「住信SBIネット銀行」を利用しているのですが、場合によっては、月3回以上振込をしなければならないこともあります。
そこで、併用しているのが「大和ネクスト銀行」です。「大和ネクスト銀行」は「大和証券」のグループですので、やはり「証券系」のネット銀行と言えます。
「大和ネクスト銀行」は、「住信SBIネット銀行」と同じく他行への振込手数料が月3回無料なので、この2つの銀行を併用すれば、合計で月6回まで無料で振込ができるようになります。ネットショッピングやネットオークション好きの人などにもおすすめです。
振込手数料については後で詳しく説明するとして、まずは「大和ネクスト銀行」のサービス内容をチェックしてみましょう。
※クレジットカードの専門家2人が選んだ、2023年の最強カードは?
⇒【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2023年版】
「おすすめクレジットカード」を2人の専門家が選出!
全8部門の“2023年の最優秀カード”を詳しく解説!
※証券や銀行の口座開設、クレジットカードの入会などを申し込む際には必ず各社のサイトをご確認ください。なお、当サイトはアフィリエイト広告を採用しており、掲載各社のサービスに申し込むとアフィリエイトプログラムによる収益を得る場合があります。 |
▼節約の第一歩はATM&振込手数料が無料のネット銀行選びから!▼ | |
---|---|
【2024年4月15日時点】 ■編集部おすすめのネット銀行はこちら! |
|||
普通預金金利 (年率、税引前) |
定期預金金利(年率、税引前) | ||
---|---|---|---|
1年 | 3年 | 5年 | |
◆SBI新生銀行 ⇒詳細ページはこちら! | |||
0.15% (※1) |
0.40% (※2) |
0.40% | 0.55% |
【SBI新生銀行のおすすめポイント】 「ステップアッププログラム」のステージが「ダイヤモンド」の場合は普通預金金利が0.15%に大幅アップ! しかも「ダイヤモンド」は、SBI証券との口座連携サービス「SBI新生コネクト」を利用するだけで簡単に到達でき、他行あて振込手数料が月50回まで無料になる特典なども受けられてお得! そのほか、新規に口座開設した人限定の「スタートアップ円定期預金」なら、3カ月もの定期預金の金利が1.00%、1年もの定期預金の金利が0.40%に大幅アップ! また、2023年10月2日からは、他行からの振込入金などで現金がもらえる「キャッシュプレゼントプログラム」もスタート。 ※1「ステップアッププログラム」でダイヤモンドの場合の金利。なお、SBI証券との口座連携サービス「SBI新生コネクト」を利用すると翌々月からダイヤモンドに到達可能。※2 新規に口座開設した人限定の「スタートアップ円定期預金」適用時の金利。 |
|||
【関連記事】 ■【SBI新生銀行の金利・手数料・メリットは?】SBI証券との口座連携「SBI新生コネクト」の利用で、普通預金金利アップ&振込手数料が月50回まで無料! ■「SBI新生コネクト」を利用すれば、SBI新生銀行の金利や手数料がお得に! SBI証券と口座を連携して、最上位「ダイヤモンド」ステージの特典を活用しよう! |
|||
◆東京スター銀行 ⇒詳細ページはこちら! | |||
0.25% (※1) |
0.45% (※2) |
0.45% (※3) |
0.002% |
【東京スター銀行のおすすめポイント】 東京スター銀行を給与(バイトやパートも含む)または年金の受取口座に指定すると、普通預金金利が「0.001%⇒0.25%」に大幅アップするのが大きなメリット! さらに、コンビニATMの出金手数料は、月8回までなら24時間365日いつでも無料なので使いやすい。また、通常の定期預金のほか、年利0.05%の「スターワン1週間円預金」や「スターワン円定期預金+」など、お得な金融商品を数多くラインナップ。 ※1 東京スター銀行を給与または年金の受取口座に指定した場合。※2 新規に口座開設した人限定の「新規口座開設優遇プラン スターワン円定期預金」適用時の金利。※3「スターワン円定期預金プラス(インターネット限定)」適用時の金利。 |
|||
【関連記事】 ■【東京スター銀行の金利・手数料・メリットは?】「ATM手数料」や「振込手数料」がお得なネット銀行。さらに、給与振込で普通預金金利が250倍にアップ! |
|||
◆ソニー銀行 ⇒詳細ページはこちら! | |||
0.02% | 0.025% | 0.10% | 0.13% |
【ソニー銀行のおすすめポイント】 外貨に強いネット銀行。Visaデビット付きキャッシュカードの「Sony Bank WALLET」なら海外事務手数料が0円なので、海外での買い物がクレジットカードよりお得! 優遇プログラム「Club S」のステージなどにより、ATM出金手数料は月4回~無制限で無料、他行あて振込手数料は最大月11回まで無料! 毎月無料で決まった金額を、他行から手数料無料で入金できる「おまかせ入金サービス」も便利。 |
|||
【関連記事】 ■【ソニー銀行の金利、手数料、メリットは?】外貨に強いネット銀行。Visaデビット搭載のSony Bank WALLETならクレジットカードよりお得に海外ショッピングが可能 ■「ソニー銀行」の顧客満足度調査の評価はなぜ高い? 手数料や金利で突出したメリットが見当たらなくてもなぜかユーザーから支持されている理由はどこだ!? |
|||
普通預金金利 (年率、税引前) |
定期預金金利(年率、税引前) | ||
1年 | 3年 | 5年 | |
◆UI銀行 | |||
0.10% | 0.25% | 0.35% | 0.20% |
【UI銀行のおすすめポイント】 2022年に東京きらぼしフィナンシャルグループが新たに開業した銀行。1年~5年もの定期預金の金利はネット銀行の中でもトップクラスに高いほか、普通預金も口座を保有している人なら誰でも金利0.10%と高金利! また、セブン銀行ATMの出金手数料は最大で月20回まで無料、他行あて振込手数料も最大で月20回まで無料でお得! |
|||
【関連記事】 ■定期預金の金利が高い銀行ランキング[最新版]貯金をするなら、メガバンクの15倍以上も高金利でお得な銀行を選ぶのがおすすめ! ■ネット銀行おすすめ人気ランキング!【2024年版】この1年間で口座開設の申し込み数が最も多かったザイ・オンライン一番人気のネット銀行はここだ! |
|||
◆SBJ銀行 ⇒詳細ページはこちら! | |||
最大0.10% (※1) |
0.40% (※2) |
0.45% (※3) |
0.55% (※3) |
【SBJ銀行のおすすめポイント】 ほかのネット銀行と比べても、定期預金金利の高さはトップクラス! さらに、セブン-イレブン(セブン銀行)やミニストップ(イオン銀行)、ファミリーマート(E-net)のATMなら、出金手数料が最低でも月10回まで無料でお得なほか、他行あて振込手数料も最低で月5回まで無料なので、月に何回も振込をする人にもおすすめ! ※1 通常の0.02%分の利息に加えて、月内の最低残高(上限1000万円)に対して0.08%分の追加利息を受け取れる「普通預金プラス」の場合。※2 2024年4月30日までの「スポーツ選手応援定期預金キャンペーン【プロゴルファー「ソン・ヨンハン」選手】」適用時の金利。ソン・ヨンハン選手が対象の24大会のいずれかで優勝した場合は金利0.55%にアップ。※3「100万円上限定期預金<ミリオくん>」の場合。 |
|||
【関連記事】 ■SBJ銀行が業界No.1水準の“定期預金金利”や“手数料の安さ”を維持できる理由とは?「外資系の銀行に預金しても大丈夫?」という疑問や不安をSBJ銀行に直撃! ■【SBJ銀行の金利・手数料・メリットは?】定期預金がお得で、魅力的な商品も多い外資系銀行。ATM手数料や他行あて振込手数料の安さもメリット! |
|||
普通預金金利 (年率、税引前) |
定期預金金利(年率、税引前) | ||
1年 | 3年 | 5年 | |
◆イオン銀行(イオンカードセレクト保有者) ⇒詳細ページはこちら! | |||
0.05% (「イオン銀行Myステージ」の 「ゴールドステージ」の場合) |
0.12% (※1) |
0.025% | 0.30% (※1) |
【イオン銀行のおすすめポイント】 「イオン銀行Myステージ」で「ゴールドステージ」になれば、普通預金金利が0.05%に! しかも「イオンカードセレクト」で年間50万円以上を利用するなど、一定の条件を達成すると入手できる年会費無料のゴールドカード「イオンゴールドカードセレクト」を保有すれば、無条件で「ゴールドステージ」に到達できる特典が2024年3月にスタート。「ゴールドステージ」になれば、イオン銀行ATMの手数料は24時間いつでも何回でも無料なのはもちろん、他行ATMの入出金手数料と他行あて振込手数料がそれぞれ月3回まで無料になってお得! ※1 2024年5月9日までの「春の定期預金金利引上げキャンペーン」適用時の金利。 |
|||
【関連記事】 ■【イオン銀行の金利・手数料・メリットは?】イオン銀行利用者は「イオンカードセレクト」が必須!簡単に普通預金が定期預金並みの金利0.05%にアップ! ■「イオン銀行Myステージ」で簡単にステージを上げる攻略法を伝授! 普通預金金利が0.10%になり、各種手数料もお得な「プラチナステージ」になる方法は? ■定期預金金利に匹敵する普通預金があった! 普通預金の金利がメガバンクの100倍以上で各種手数料もお得な「イオン銀行」を使え! |
|||
◆楽天銀行 ⇒詳細ページはこちら! | |||
0.10% (※1) |
0.02% | 0.02% | 0.02% |
【楽天銀行のおすすめポイント】 「楽天証券」との口座連動サービス「マネーブリッジ」を利用すれば、普通預金金利が通常の5倍の0.10%に大幅アップ! しかも、楽天証券の申し込みページから「楽天証券の口座+楽天銀行の口座」を同時に開設できるので、普通預金金利が高金利な「マネーブリッジ」の利用も簡単! また、「マネーブリッジ」を利用しても特に投資をする必要はないので、とりあえず楽天証券の口座も開設して、楽天銀行の普通預金だけ利用してもOK! ※1「楽天証券」保有者の「マネーブリッジ」適用時。300万円を超えた分の普通預金は金利0.04%の適用。 |
|||
【関連記事】 ■【楽天銀行の金利・手数料・メリットは?】楽天証券との口座連動により普通預金金利が5倍に!振込や口座振替などで「楽天ポイント」も貯まる! ■「楽天銀行」と「楽天証券」はセットで使うのが得!預金金利が5倍、配当金受取で現金プレゼントなど、証券と銀行の連携でさらに得するサービスが充実! |
|||
|
|||
※ 100万円を預けた場合の2024年4月15日時点の金利(年率、税引前)。金利は税引き前の年利率であり、利息には20.315%(国税15.315%〈復興特別所得税含む〉+地方税5%)の税金がかかります。また、最新の金利は各銀行の公式サイトをご確認ください。 |