こうしてなくなったお客様企業のムダ
【お客様事例】株式会社スカイアーク
導入前の課題/導入による効果
導入前の課題
●販売力強化のための予算実績や営業進捗のリアルタイムな管理ができなかった。
●拠点が北海道と東京だったため、拠点間の円滑な意思疎通が困難だった。
●データ集計などの管理業務の効率が悪く、そのために人員を配置しなければならなかった。
↓
導入による効果
●月次決算処理が大幅に短縮。予算実績を管理し、売上予測の精度がアップした。
●社員間コミュニケーションがスムーズになり、利益率が40%から60%、1.5倍に向上した。
●集計業務、帳票作成などの管理業務を自動化。年間500万円の人件費を削減。
執行役員
高野 桂護氏
予算実績や営業進捗をリアルタイムに把握できず、販売力強化につなげられない―CMS(ウェブサイトのコンテンツ管理システム)専門のインテグレーターである株式会社スカイアークが抱えていた課題は、これまでの7つのムダで例示した企業より次元の高い悩みのように聞こえる。しかし、社員間・上司部下間のコミュニケーションが不全で、データを生きた情報にできない、という側面では同じ問題を抱えていたと見ることもできる。
この問題を解決するため、同社は2010年末にSalesforceの営業支援アプリケーションSales Cloudを導入。顧客・商談・契約などの管理はもちろん、仕入れ・見積り・発注・請求・購買・勤怠・社内申請等々、ワークフローの発生するあらゆる業務の管理を一括して行うようにした。その結果、月次決算処理を15営業日から3営業日に短縮、スピーディーな予算実績管理を実現した。「特にSalesforce上で、『この日までに受注を完了させる』という“完了予定日”を設定したことで、営業担当者の業務スピードが上がって売上が伸び、我々経営側も売上予測を立てやすくなりました」と同社の高野桂護氏は語る。
効果は数字にも現れている。導入1年で、営業担当者の数を増やすことなく売上が約1.3倍になり、利益率も約40%から60%へ1.5倍となった。また、従来はデータ集計などの管理業務だけに携わる人員を別途配置していたが、Salesforceで管理業務の自動化が可能になったため、人件費年間約500万円の削減にも成功したという。さらに同社は2012年10月、自社の業務改善で蓄積したノウハウを生かし、「Salesforce導入支援サービス」の提供を開始した。「導入前に抱えていた経営課題がすべて解消できた」と振り返る高野氏だが、その一方で、「Salesforceは“魔法の道具”ではない」とも語る。「道具はマスターしてこそ活きるので、使い込めば効果が出ます。1%しか使わない会社と、弊社のように100%使う会社とでは、効果に100倍の差があるわけです。であれば、Salesforceを使い倒さなければ損です」と力説した。
導入製品:Sales Cloud
顧客情報から商談の進捗状況、見積り、契約、発注、請求まで、予算実績管理を含む営業活動の効率化に必要な機能を組み込んだクラウド型の営業支援アプリケーション。顧客情報では、顧客接点履歴や担当者情報まで紐づけて管理できる。レポート、ダッシュボード機能を使えば、各人の指標に基づいた分析もでき、売上予測も立てられる。メンバー間でノウハウを共有できるファイル管理機能も実装。モバイル対応なので、時間・場所を問わず、すぐに必要な情報にアクセスできる。