Win-Winが成立、
パートナーに

インリー・グリーンエナジージャパン
技術部 部長 中路基成

「製造現場でとことん話し合い、日本のお客さまの品質要求を満たす製品を安定的コンスタントに供給できるようになりました」

 太陽電池モジュールを熟知しているクライアントへの納入だけに、一切の妥協も許されないことは容易に想像がつくだろう。インリージャパン技術部の中路基成部長は次のように述懐する。

「デンケンの細かなご要望をきちんと反映してもらうために、山野常務取締役と共に中国の工場まで足を運んだこともあります。ご要望については決して過剰品質にならぬようご配慮いただき、市場に不良品を流出させない品質管理につながるような、当社にとってもメリットのあるWin-Winの関係が成り立つ単なる買い手・売り手にとどまらぬパートナーとしてのアドバイスを頂きました。

 日本のお客さまの品質要求について現場を見て本社の品質責任者と直接何度も話し合い、理解してもらった結果、日本のお客さまに満足いただける製品を安定的に、また、より高品質の製品を供給できることとなりました。デンケンをはじめとする日本のお客さまの声は本社にとっても大きな収穫だったと思います」

太陽電池モジュールテスターは、結晶系、薄膜系、化合物系と、全てに対応。

 不具合などが発生した場合のみならず、納入する製品の品質管理に至るまで、クライアントの要望に真摯に応えようとするサポート体制こそ、インリージャパンの大きな強みだ。一言で表現すれば、“対応力”にたけているわけである。

 なお、インリーの太陽電池モジュールは、25年間の出力保証がされているが、今までデンケンに納入された約14万4000枚のパネルのうち、製造品質上の理由で交換に至ったものは10枚にも満たない。また、先の熊本地震で同県内の太陽光発電所も被災し、数枚のパネルが大きくゆがんだものがあったが、デンケンの工場に持ち帰って検査したところ、全く異常が認められなかったそうだ。