一つ目のハードルは「語学」。

 「中央ゼミナールの授業では学生が30分で英文を和訳して、それを講師が添削、解説する。英文には専門的な英単語・熟語が入り混じるため、編入先の学科の基礎的な専門知識がないと太刀打ちできない。英語がかなり得意な人であっても対策をしなければ解けない」と前出の宍戸部長は話す。

編入は出題傾向も複雑
独学では太刀打ちできない事情

大学編入の過去問は手に入りにくい。著作権の問題でコピー不可であったり大学内で閲覧のみ可能の大学も。中央ゼミナールは過去30年以上分の問題、合格体験記もファイル化しており、貴重だ Photo by Hirofumi Nishida
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 さらに近年、「受験生に人気がある難関大学の経済学部などでは要求水準が年々高くなりつつある」(宍戸部長)という。

 というのも、語学試験の代わりにTOEICやTOEFL、英検などの外国語検定試験のスコアを出願資格に設定し、試験時に提出させる大学が出てきたからだ。

 これらの大学では、英検であれば2級〜1級、TOEICでも600〜800点とかなりハードルが高い。

 代表的なところでいうと上智大学や、早稲田大学商学部、横浜国立大学経済学部などが該当する。

 こうした人気難関大学を目指す場合は、長期的計画を持って外国語検定試験への対策をする必要があるだろう。

 次のハードルは「専門科目」(小論文)だ。志望学科により、高い専門性が要求されるものから、エッセイ風の軽いものまで、出題形式の幅は広い。志望学科の出題形式に沿って、何度も添削を受け、慣れる必要がある。

 そして最後は「面接」だ。面接の平均時間は10〜15分程度で、評価基準は大学によって大きく異なる。「参考程度から、筆記試験並みに重視するところまで大学によって様々」(私立大学職員)と、一筋縄での対策ができないのだ。

 面接で必須の質問は、志望理由と、卒業後についてだ。だが、一部の大学では出願時に長文の志望理由書を書かせることもあり、早くからの準備が必要だ。

 このように、大学によって試験の形式にかなり癖があるため、独力での対策は難しい。

 さらに、出題傾向も年によって異なる。実は、問題の難易度も必ずしも偏差値順になるわけでないのが現状だ。

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