予備校選びのポイントは
長期指導経験と過去問題の蓄積

日本大学経済学部から北海道大学法学部に編入試験で合格したSさん。予備校の授業で使用したボロボロになったテキストを見せ、これは入学後でも役に立ったと話す
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 最後に、編入試験は、年によって実施されないケースもあることに注意しておきたい。もともと一般入試で出た欠員を補う時にのみ行われる試験であるからだ。

 実際、多くの大学の定員は「若干名」となっている。中には「定員10名」と明確に定員枠を設けているところもあるが、蓋を開けてみると合格者は5名だったり、12名になったりもする。年により合格者数が大幅に異なるのは珍しくない。

 このように、編入試験は多くのメリットがある一方、年により状況が変わるため、予備校などで情報収集をしっかり行うことが合格への近道といえる。

 予備校選びは、過去の長期にわたる出題傾向を網羅し、それに出題傾向の推察力を兼ね備えた「カン(勘)ピュータ」というべき分析能力を持っている講師が多いところが良いといえるだろう。例えば、中央ゼミナールは志望理由書を指導する学習指導スタッフを専門分野別に20人、さらに、専門英語の講師を10人程度抱えているそうだ。

 そして、しっかり編入試験対策をすれば、編入後の役にも立つ。

 「本校の合格者で、編入試験で勉強に目覚めて編入先の大学卒業後大学院に進学し、大学教授になった人も多い」(宍戸部長)というからだ。目的意識が明確で勉強好きな学生にはマッチした試験といえる。

 編入は、単に学歴を大幅にアップさせるチャンスとのみ捉えるのではなく、純粋に学問を究めるためにチャレンジするのもよいだろう。

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