家電や住宅設備で進むモノのインターネット化(IoT)の波は遂に自転車にも――。
電動アシスト自転車最大手のパナソニックが、IoT電動アシスト自転車を開発し、5月20日からシェアリングサービスの実証実験を始める。10月ごろからは本格的なサービス展開に乗り出す。
「自転車業界のリーディングカンパニーになる」
実証実験を始める横浜市で、パナソニック子会社のパナソニックサイクルテック、野中達行社長は意気込んだ。
自社開発したIoTユニットを自社の電動アシスト自転車に搭載。利用者は自身のスマートフォンを使って、解錠や利用料金の決済ができる。横浜市内の4カ所に30台を設置し、モニター会員は近隣の慶應義塾大学生や住民など100人。パナは走行距離、バッテリー残量など自転車に関する様々なデータを取得でき、今後の課金システム策定などに活用する。実証実験に使う自転車はベーシックなタイプだが、将来的には1台30万~40万円もする自社のスポーツバイクや子育てモデルなどへ車種を拡大する計画だ。