「オーデンセ・カフェ」で、日ごろの活発な活動ぶりが壁に貼られていた写真から察することができる「福祉関係の学部ではなく、普通の学生たちです」。オランダはボランティア大国と言われるが、学生の時からボランティアを始めているようだ。
近隣の人たちとの関係も良好だという。「朝や夜の時間外に訪ねてくる相談者がいると、店や自宅から出てきて説明してくれます」。
歩いてすぐの場所に小さな農園も持っている。利用者と一緒にトマトやホウレンソウなどを育てている。
利用者が集う部屋の壁には、利用者とボランティアスタッフの多くの顔写真が並んでいる。若年認知症の方もおり、どの人が利用者なのかすぐには分からない。「普段の様子そのままです。利用者とスタッフと区分けしないで過ごしていますから」とあっさりと説明する。
利用者とスタッフの顔写真も掲示されているが、誰が利用者なのか部外者には分からない。両者を区別しないで一体的に活動していることをよく表しているこうした活動を7年も続けていると、利用者の認知症が進んでいくのは当然のこと。次第に中重度者が増えてきているという。それでも、活動内容は大きくは変えていない。
基本はボランティア活動である。従って、利用者が支払う利用料はまちまち。「支払い能力のある人は、月に40ユーロ(約5000円)ですが、無料の人もいます」
家賃や運営費は国からの助成金で賄っている。「収支はトントン」とシモーネさん。現在、オランダ国内の「オーデンセ・ハウス」は13ヵ所。アムステル市内には4ヵ所あると言う。そして近々8ヵ所で始まるという。



