大森 稟議を通してもらいたい時とかは特にそうです。上司の反応を見て「この話題は響いていないな」と感じて別の情報を出してみたり、そういった駆け引きは実際に会って話をしないとできないことだと思います。

井上 ご担当者が変わられた場合などは、絶対に直に会わなければダメですね。私は必ず会ってご挨拶をするようにしています。

藤井 何が何でもデジタル化するのではなく、ツールをうまく使って効率化できるところは効率化することで、どうしてもアナログで対応が必要なコミュニケーションに手間をかけられるようにするのが理想的なのでしょうね。

世代間ギャップを埋める
スマートな上司が必要

藤井 コミュニケーションツールの利用に関して、会社に対してもっとこうしてほしいとか、こういうところは分かってほしいという点はありますか。

新妻 新しいデジタルツールが次々と生まれていますが、上の方の理解がないと現場に導入することができません。それを自ら導入を許可してくれるような上司だと、自分たちはとても動きやすいと思います。

ミドル vs. 若手座談会バブル世代とデジタル世代はここまで違う企業に求められるコミュニケーションスタイルとは?ソリューション営業本部
営業企画部
営業支援センター
クラウド推進G
主任 井上亜美氏

【入社6年目 LINE WORKSセールスプロモーション担当】

大森 電話やメールなど昔ながらのやり方が続いていると、それを踏襲するのが当たり前になって、特に疑問も抱かないようになってしまうと思います。せっかくプライベートは「LINE」やGoogleのクラウドサービスを利用しているのに、会社で利用できないのはもったいない気がします。

藤井 会議においても、昔ながらのやり方が残っている気はしますね。日本の企業では会議の議事録を大事にしますが、会議が終わってから議事録を回して言っていないことを追加するといったこともあり、非常に効率が悪い。「Cisco Spark with KDDI」のようなテレビ会議ツールを活用すれば会議中にボードに書いたことをそのままデジタルで展開して共有でき、スピーディにアクションまで落とし込むことができます。

 ただ、こういったツールは上に立つ人が価値を理解してくれないと導入が進みません。

井上 その意味では、役職付きの上司の方がクラウドのデバイスやサービスをスムーズに使いこなしているのを見ると、すごくカッコイイなと思ったりしますね。