景気低迷のなか、数少ない成長市場として、今や百貨店業界の売り上げを超えるほどの急成長を遂げるEC市場。しかし一方では、約9割の企業が1年以内に撤退・もしくは放置という状態にあるともいわれ、現実は厳しい。ネットショップの運営支援を行うモードの川口聡 ECソリューション事業部マネージャーに、成功するネットショップを生み出す秘訣を聞いた。

モードが考える
「売れるネットショップ創り」とは

――昨今、商品は良いはずなのにECでは思ったように売り上げが伸びず悩んでいるという経営者や店長の声を耳にします。モードではECショップの現状をどのようにお考えですか?

モード株式会社
川口 聡
ECソリューション事業部
マネージャー

川口:現在、スーパーや百貨店、コンビニといったリアル市場の売り上げが下がるなか、EC市場だけが上昇傾向にあります。

こうした消費者の購買行動の変化に危機感を覚えたメーカーや卸が、ネットショップを始めるケースが増えているわけですが、正直そのほとんどがうまくいっていません。それはなぜか? 

たとえば、売り上げを上げている営業部には優秀な営業部長が存在するのと同様、ネットショップの運営にも優秀な店長が不可欠なはずです。

しかし現実の店長を見ると、本業との兼務がほとんどで、なかなかECに力が注げる状況がないため、売り上げが上がらずに悩んでいらっしゃる。

仮にネット販売で実績のある店長を採用しようと中途募集をかけたところで、すでに成功している店舗から売れていない店舗に移る人はほとんどいないでしょう。

新規の人材募集もアテにならない、現状の店長が兼務でECの売り上げを向上させるのが難しいというのであれば、店長が行うEC業務をサポートするアウトソーシングサービスがあればよいのではないかと考えたのが当社のサービスです。