頭の中に作業ウィンドウを用意
いつでも気づきを書き溜める
●潜在意識に考えさせる
会議や電車の中での時間の使い方とも関連するのだが、常に頭の中で仕掛かり中の仕事の「作業ウィンドウ」を立ち上げておくというのも、習得すると便利な技だ。
慣れないと最初は難しいかもしれないが、頭の中にPCの画面を思い浮かべ、そこで自分が考えなければならないテーマについて、ワードやメモ帳などのテキスト編集のファイルのウィンドウを開いたままにしておくのだ。そして、そのウィンドウはその仕事を納品するまで、常時開いたままにしておき、気づいたこと、気になったこと、思いついたことがあれば、そこに書き込んでいく。
毎朝、どんな作業ウィンドウが現在稼働しているかの状況を確認する。そしてノートなどに、定期的に個々の作業ウィンドウの状況をアウトプットしてみると、勝手に思考が進んでいることがわかる。潜在意識のレベルで思考が進んでいるのである。
日々の多様な気づきを適当と思われる作業ウィンドウに放り込んでおくと、化学変化を起こす。よく間違えて別のウィンドウに情報を放り込んでしまい、そこで偶然の発見や創造が生まれる。
この方法なら、スキマ時間を充てることが容易になる。潜在意識で継続的に考えているので、ある仕事をやめて次の仕事にとりかかるといった切り替えコストがない。ずっとオンではあるが、省力モードなのである。
●「頭脳労働の敵」を避ける技術
自分がやらなくてもよい仕事を振られないようにうまく避けるということも、ぜひ身につけておきたい技術である。自分に余計な仕事があてがわれそうだと察知できれば、予めその会議に出ないようにアポイントを入れるとか、出張を入れるとか、そういう身の処し方もときには必要だ。
以上のように、自分のための考える時間を作る方法を書き連ねてみた。基本的な考え方は、形式化とルーチン化を駆使し、余計なエネルギーも時間も使わない、意味があるものにだけ時間をかけるということに尽きる。そのためには、PCや資料がなくても考えることのできる技術を身につけたり、日頃から考えるべきテーマが何かを潜在意識に強く植え付けておく習慣などが必要となろう。
(プリンシプル・コンサルティング・グループ株式会社 代表取締役 秋山 進、構成/ライター 奥田由意)




