――他社の入札情報サービスにはない「NJSS」ならではの特徴を教えてください。
秋元:他社サービスとのいちばんの違いは、専門スタッフの手によって情報収集を行っている点です。というのも官公庁や自治体のウェブサイトは、入札情報が掲載される場所やデータの形式などがすべてバラバラです。RSS配信などに対応したサイトも少なく、自動収集のプログラムだけでは公示情報をくまなく集めることは難しいでしょう。
さらに、人力収集によるメリットは情報量だけではありません。公示日、案件名、落札会社名、エリア、入札資格など1案件に対して項目ごとに登録しているため、さまざまな条件での絞込みができるなど、非常に高い検索性を実現しています。多くの情報を集めることができて、その中から落札の可能性の高い案件を絞り込めるのがNJSS最大の強みといえるでしょう。
官公庁や自治体、落札会社への
営業ツールにも活用
――情報量の多さ、使い勝手のよさは大きな魅力ですね。
秋元:特に落札結果についての情報は、いつどこに掲出されるかが決まっておらず、また一定期間を過ぎると消去されてしまうものが多いので非常にわかりにくい。「NJSS」では、サービスをスタートさせた2008年10月以降の落札結果がストックしてあります。これらの情報は、同一案件、もしくは類似案件の落札相場を知るための大きな武器となります。
ほかにも落札結果は、営業ツールとしても活用することができます。毎年同じ案件を出している官公庁や自治体に対して、現在よりも質のよい仕様書提案を行うなど、入札が自社に優位になるよう働きかけたり、発注先ではなく落札した企業に対して自社の商材を売り込むというアプローチなどです。
われわれとしては、入札と営業、2つの方向から売り上げアップを図っていただきたいですね。
――手作業での情報収集ということで、やはり気になるのは料金です。
秋元:対象地域を全国とした場合、料金は月額5万円。これは自動で集めている他社と比べても、同程度か安いくらいです。ぜひたくさんの企業の方々に、低コストで高機能な「NJSS」をご活用いただき、1件でも多くの落札に貢献できればと思っています。