「ひと研究所」が構築した
“情報×選択セグメント”の6タイプ


 横軸は、情報や選択に対して「自発的」なのか、「他発的」なのか。そして縦軸は「イメージ」を重視するか「機能」を重視するか、で分けている。

「自発的」とは自分の意思で選択すること、「他発的」とは他人の様子を見て自分の振る舞いを決める、という意味だ。

 コミュニケーションにおいては、情報はまず「自発的」な人に入り「他発的」な人たちに普及していく。結果として購買などに代表される「選択」も、「自発的」な人から「他発的」な人の順でなされてゆくという流れである。

 それぞれのタイプの詳細を簡単に解説すると次のようになる。

 まず「自発的」グループの3タイプ。
「トレンドフリーク」は、直感や感性を重視するタイプで、新しいものや流行に敏感。積極的に情報収集しながら、情報発信も積極的に行う。
「雑学ロジカル」は、スペック情報が大好きで、理屈好き。自分でも「うんちく」好きであることを自覚し、他人に「うんちく」を話したり、勧めるたりすることを好む。
「スマート目利き」は、ブランド(イメージ)と実用性(機能)の両者を満たして初めて購買をし始めるタイプで、流行を押さえながらもコスト意識が強い。

 続いて「他発的」グループの3タイプ。
「コミュニティ同調」は、世の中の評判がそのまま自分が選択する際の基準となる。周囲がはどう動いているか、自分が周りからどう見えているかを常に気にしながら選択する。
「堅実ストイック」は、絶対に間違いがなく、失敗しないとわかっている定番商品を迷わず選ぶ。安心を好み、新しい商品にも流行にもなびかないタイプだ。
「ナチュラル低関与」は、情報について収集も発信も関心が薄く、しかも情報を持っていないことを特に不安に感じない。選り好みをしないため、実は購買へのハードルが低いタイプだ。