安価なライセンス料
ロボならではの活用法も

 コストの安さも大きな利点だ。大掛かりなRPAツールになると専用サーバが必要となり、初期投資がかさんでしまう。その点、ロボパットは必要な環境がPC1台で完結するため、手軽に導入できる。

 また、1台のPCでロボットを作るためのライセンス料は月額12万円、作成したロボットを実行するライセンス料はPC1台当たり月額4万円と安価に抑えている。月次契約であるため、「例えば繁忙期は月5台分、それ以外は月3台分」といった具合に、常に必要最小限のコストで使える。

「最初は1台分だけ契約してライトに始め、自動化する業務が増えたら台数を増やす、あるいは最初は自動化を推進するために多く契約し、徐々に減らしていくといった使い方もできます」(永田社長)

 希望する企業には1カ月間の無料ライセンスをPC3台分発行しており、その間、同社のエキスパートが使い方や業務自動化のポイントを指南する。講習会やFAQ(よくある質問)が充実したサポートサイトで導入後の活用促進を支援するほか、作成したロボットを組織的に管理・共有する機能も間もなくリリースする。

 FCEプロセス&テクノロジー自身も、ロボパットを利用してさまざまな業務効率化を進めている。その削減効果はPC1台で約5280時間/年に上るが、内訳は大きく二つに分けられる。

 一つは人が行っていた業務をロボットで代替した削減効果だ。同社のグループ会社で学習塾の運営サポートを行う部門では、全国400教室の入退会者数など経営データを、管理ポータル画面から手作業でコピーしてまとめる業務をロボット化した。その結果、月当たり21時間(252時間/年)もの削減効果を得たという。

 もう一つは「人にはやらせないが、ロボットならやらせる」という業務だ。 「グループ会社のあるサービスでは、会員企業にサービス利用状況をメールで月次レポーティングしています。お客様の満足度を高めるためにやっているのですが、人手で作業すると月当たり68時間、年間816時間もかかり、とても採算が合いません。しかし、ロボパットならば低コストで自動化できると始めました」(永田社長)。サービスの魅力、商品力を高める武器としても使えるということだ。

「企業が継続的に業務を改善し、生産性を高めていく上で何よりも大切なのは現場の〝人〟です。そんな企業の皆様の日々の業務改善のパートナーとして、ロボパットをご活用いただきたいのです」(永田社長)

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