多種多様な品ぞろえで
経営全体を可視化する

 経営コンサルティング全般を手掛ける同社では、そこでの経験を生かしてトータルにシステムを提供している。その一つが18年1月に提供を開始した見積作成支援システム「Sales Quote Assistant」だ。「AI秘書」が過去の見積もり業務の内容を学習して、見積もり業務全体をサポートしてくれる。
「抜け漏れや価格の間違いはもちろん、終売商品やセット販売推奨商品についても教えてくれて、間違いのない見積書を迅速に作成できます」と長尾氏。どこでも見積書が作成でき、分業化が可能になれば、働き方改革にもつながる。

 ソリューションの提供を通して同社が目指しているのは、企業戦略と現場の活動を結び付けて経営の質を向上させる「可視化経営」の実現だ。そのために経営状況をモニタリングする経営コックピットシステムや社内のノウハウを共有しコミュニケーションを活性化させるグループウエアなども取りそろえている(図2)。

営業活動へのAI活用成功のカギは現場の営業マンをどう支援するかにある多くの企業へのコンサルティングでの知見から生まれた七つのサブシステムから成り、可視化経営を通じて企業の体質改善、戦略実行力強化をサポートする

「企業経営の課題の解決に役立てるために、全てのシステムはシームレスに連携できるようになっています。AIや音声認識といった他社の先進技術を組み込みながら、システム全体を進化させていきます」と長尾氏は語る。現場に即した実践的なソリューションを提供する同社の今後の展開に注目したい。

問い合わせ先:
株式会社NIコンサルティング
http://www.ni-consul.co.jp/