NOCアウトソーシング&コンサルティングは30年の歴史を持つアウトソーシング専業会社。経理・人事・総務・営業事務という企業の管理部門に特化してアウトソーシングを提供している。同社のバリューは、管理部門の定型業務を請け負うことで、各企業に本来の戦略的業務に専念してもらうこと。その同社が現在力を入れているのが「総務リモートアウトソーシング」だ。現場で蓄積された知見とノウハウを豊富に持つ同社だからこそ実現できる、総務の業務を“リモート化”する画期的なサービスである。

“メンバーの人員を極力少なくしてほしい”という
お客様の要望から生まれた

西上美也
NOCアウトソーシング&コンサルティング アウトソーシング事業本部総務ソリューション部サブグループリーダー西上美也
NOCアウトソーシング&コンサルティングアウトソーシング事業本部 総務ソリューション部サブグループリーダー

 これまでNOCアウトソーシング&コンサルティングでは、総務アウトソーシングを提供する場合、企業側に3~5人のメンバーを常駐させて総務の業務を行うというのが通常だった。総務の場合、対面業務が多いため現場にいなければ成り立たない業務だったからだ。

 だが、経理や人事を含む企業の間接業務においては、リモート化、クラウド化がどんどん進展する。次第に総務だけが“オフィスに取り残される”状況になってきた。そこで、総務も遠隔での業務の遂行が可能なのではないか? と考えたのが、「総務リモートアウトソーシング」の開発のきっかけだという。

「総務のアウトソーシングを受注する中で、お客様から“メンバーの人員を極力少なくしてほしい”というリクエストがあったのです。作業をデジタル化すれば業務は減って行くはずなのに、人がそこにいるから逆に仕事が発生してしまう、という説明でした。当社にとっても、同じ業務を複数の企業向けに行うほうが効率的だし、そのようなワークシェアリングが可能になれば、より安価なコストでサービスを提供できる。当社が経理や人事で行っているリモートセンターを利用したアウトソーシングを、総務でもやってみようと考えたのです」

 そう説明するのは、アウトソーシング事業本部、総務ソリューション部のサブグループリーダーの西上美也氏だ。

 総務の業務は現場にいなければできない、というのは固定観念で、一つひとつの業務を見直していけば、じつはリモート化は可能になる。管理部門でも、誰かがそこに常駐していなければという制約条件がなくなれば、企業のテレワークはさらに進展する。

「リモート化が実現すれば、たとえば企業がグローバル展開した場合でも、日本にいながら海外拠点の管理をすることが可能になります。通常のクラウドソーシングと違うのは、当社では業務の品質を担保するために、リモートセンターがチームで業務に対応すること。いわば企業にとって“見える人たち”が業務を行うため、信頼感も提供できるのです」