「鈴鹿電設」から「鈴鹿」へ。10月1日、三重県鈴鹿市を創業の地とする鈴鹿電設が社名を変更、鈴鹿として新たなスタートを切った。瀬古恭裕社長に社名変更に込めた思いと成長戦略を聞いた。

鈴鹿
瀬古恭裕 代表取締役

 鈴鹿電設は1998年、瀬古恭裕社長が鈴鹿市に設立した電気工事会社だ。
「創業当初から地域貢献型企業を目指していたこと、私の生まれ育った鈴鹿市に強い愛着があることから鈴鹿電設と名付けました」と瀬古社長は振り返る。
 今回の社名変更の背景には、同社が事業範囲を拡大し、同時に内製化にこだわって複数の会社をグループ化してきたことがある。
 創業事業である電気工事を例に取ると、一般には設計→監理→施工→管理・保守というように複数の工程を複数の会社が担当する。
「複数の会社が関わると、引継ぎの際の連絡の行き違いなどがあり、お客さまに責任のある工事を提供できません。そこで各工程を内製化し『上流から下流まで』をワンストップで提供できる体制を目指し、事業範囲を拡大してきました」(瀬古社長)。