急速な少子化とともに、企業の新卒採用は年々困難になっている。特に苦しんでいるのが、学生の関心が薄い中小企業やベンチャー企業だ。その状況を打破するため、不特定多数の学生にアプローチするナビ媒体から、有望な学生を個別に紹介してもらえる新卒エージェントサービスに“出会い”の手段を切り替える企業が増えている。そうした中小ベンチャー企業の成長を人材の面からサポートし、その結果多くのクライアント企業の上場を手助けしてきたDYMにニーズの背景やサービス内容について聞いた。
会社の魅力を個別に伝えられるから
効率よく、いい人材が獲得できる
新卒エージェントとは、文字通り、企業が求める新卒人材に直接アプローチし、個別の“出会い”につないでくれるエージェント(代理人)だ。
これまで新卒学生へのアプローチ手段としては、ナビ媒体が一般的だった。しかし、「大企業、中小企業の区分なく掲載されるので、知名度のない中小企業やベンチャー企業の情報は埋没しやすく、希望する採用者数を確保しにくいのがナビ媒体の難点です」と語るのは、オリコン顧客満足度ランキングでナンバーワンの評価を獲得した新卒エージェント、DYMの沖之城雅弘取締役である。
「新卒エージェントは、顧客企業から『こんな人材がほしい』という要望をうかがい、それにふさわしい学生を選んで企業に直接紹介します。最初から可能性を持った人材と出会えるだけでなく、直接応募者と対話をするので、ナビ媒体では伝えきれなかった会社の魅力を存分にアピールできます。その結果、いい人材の確保や、予定通りの採用数の充足が実現するのです」
その効果に対する認知が広まったことから、ここ数年、学生との“出会い”の手段を、ナビ媒体から新卒エージェントに切り替える動きが加速している。
その中でも、オリコンの顧客満足度ランキングの結果に表れているように、DYMは企業担当者からの評価が高い。
同社のサービスから、その理由を探ってみよう。