日本のものづくりの「影の主役」、工作機械の性能を極限まで高める超硬小径エンドミル

飛躍する工作機械

開発の初期段階から関わり、
優位性を強化

 現在、仙台工場では約100台の工具研削盤が製品を作るが、その8割は自社開発のマシーンだ。自動化率が高まり、品質の安定や収益面での貢献も大きいが、自社で工具研削盤を開発することができる力を備えている日進工具のものづくりは、「厳しい加工形態、高い精度を求められる仕事ほど、開発の初期段階からお声を掛けていただけるような体制づくり」にもつながっている。

日本のものづくりの「影の主役」、工作機械の性能を極限まで高める超硬小径エンドミルマイクロドリルで直径0.01㎜の穴を加工
直径0.01mmの穴を加工。髪の毛よりも細く加工できる
被削材:アルミニウム合金、穴深さ:0.1mm
※写真は電子顕微鏡で撮影
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 言うまでもなく、開発初期段階からの協調は、自社製品の進化スピードを上げ、より強い優位性を付与するものになる。

 例えば日進工具には、CBN(立方晶窒化ホウ素)やダイヤモンド焼結体であるPCDを素材とする長寿命型のエンドミル製品があるが、「工作機械メーカーにサンプル製品をお渡しして長期評価をお願いする一方、機械に装着した際の振動調整を事前に考慮してもらうなど、ベストの精度を生み出すための協調をお願いできる存在になっています。これは、結果的にエンドユーザーの皆さんのメリットとして跳ね返ります」(後藤社長)。

 後藤社長はさらに、「最先端品に取り組みつつ、一方で放電加工用の銅電極を作成するエンドミルなどの品ぞろえも充実したい」と語る。

 工作機械の総合性能を極限にまで高める。それを支えるのがエンドミルをはじめとする日進工具の超硬小径工具類なのだ。

●問い合わせ先
日進工具株式会社 https://www.ns-tool.com/ja/
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