基幹系とウェブ系の
両方を自社開発
これだけ同社のソリューションに需要が高まっているのは、「今やネット抜きにビジネスは成り立たない」(岩本社長)という背景があるからだ。小売業でECサイトが実店舗の売上を脅かしていることは周知の事実だが、その広がりは特定の業種にとどまらない。BtoB分野でECサイトを活用できれば、取引先とのやりとりや業務の効率化が実現する上、当然売上や利益の拡大につなげられる。
コンシューマーやBtoB向けECソリューションを構築できる「アラジンEC」をはじめとし、複数のネットショップを一元管理する「CROSS MALL」、実店舗とECサイトのポイントを一元管理する「CROSS POINT」など、アイルではウェブソリューション製品を次々と拡充してきた。これらの製品群は、基幹系をサポートする業務ソリューションである「アラジンオフィス」が連携する。
長年の業務ソリューション開発経験を通してユーザーの業務の実態を知り、そこに新たなテクノロジーを組み合わせていくことが、アイルのビジネスモデルの根幹だ。そのためウェブソリューションであっても「掛け売りや在庫の考え方など、日本企業特有のビジネス習慣との相性が良いよう配慮されています」(岩本社長)と説明する。