節税と家族の健康管理はレシートの見直しから
健康社会を育む「セルフメディケーション」

医療費控除について考えることは
健康管理を見つめ直す良い機会

　セルフメディケーション税制の対象になる医薬品を示す印やマークは、通常、レシートに印字されている。まずは1年間（1月1日〜12月31日）の医療費関係のレシートを整理することから始めよう。確定申告に慣れていない人は面倒に感じるかもしれないが、インターネット経由で手続きができる「ｅ－Ｔax（イータックス）」を使うと便利だ。2019年からは、事前手続きを済ませるとスマートフォンでも申告できるようになる。

　日本は世界有数の高齢社会だが、これをポジティブに捉え、日本に続いて高齢社会を迎える国々のモデルになれるよう、活力ある健康長寿社会を目指すことが大切である。

 「私たち一人ひとりが自分の健康をきちんと管理できるようになることは、健康長寿社会の実現に直結しています。優れた医療保険制度を次世代に残すためにも、また日本の未来のためにも、何よりご自身の健康のためにも、セルフメディケーションという考え方を是非身につけていただきたい。一年に一度、医療費控除について考えることは、自分とその家族の健康管理のあり方を見つめ直す良い機会だと思います」（武見氏）。