エプソンが開発した「PaperLab(ペーパーラボ)」は、使用済みの紙から新たな紙を生み出す
画期的なプロダクトだ。持続可能な社会の実現を目指す技術であり、企業や自治体などのSDGs達成に貢献する。その意義と可能性を、SDGsに詳しい笹谷秀光氏に聞いた。
笹谷秀光
CSR/SDGsコンサルタント、伊藤園顧問、日本経営倫理学会理事、グローバルビジネス学会理事。東京大学法学部を卒業後、農林省(現農林水産省)に入省、2008年に退官し、伊藤園に入社。同社取締役を経て、18年より現職
CSR/SDGsコンサルタント、伊藤園顧問、日本経営倫理学会理事、グローバルビジネス学会理事。東京大学法学部を卒業後、農林省(現農林水産省)に入省、2008年に退官し、伊藤園に入社。同社取締役を経て、18年より現職
セイコーエプソングループの経営理念は、社会にとって「なくてはならない会社」になること。これはSDGs(持続可能な開発目標)の目的である「持続可能な社会の実現」と一致する。
もともと同社は、創業以来、環境への貢献をはじめ、さまざまな社会課題の解決につながる製品やサービスを創出してきた。つまり、独自の技術力で新しい価値を創造し続けてきた同社にとって、取り組むべきSDGsとは、同社の理念と実績の延長線上にあるとも言えるのだ。
エプソンの「PaperLab(ペーパーラボ)」は、まさに独自の技術力による新たな価値の創造であり、SDGsの目標達成に貢献する製品として注目を集めている。