社員の成長こそが企業競争力になる
働きやすい環境整備は欠かせない投資

シリーズ対談「人材戦略と健康経営」 第1回:三菱商事

三菱商事らしい
新しい働き方とは

鳥越:大手商社の社員というと、国内外を飛び回っていて非常に忙しいというイメージがありますが、当社のデータからは御社には高ストレス者が少ないという特徴もうかがえます。

村越:当社では全社員が最大限の能力を発揮できるベースをつくるために、2015年から三菱商事らしい新しい働き方の実現に取り組んできました。
 たとえば、労働時間管理については法定以上の取り組みを行っており、現在、非管理職の平均の月間残業時間は24・7時間(法定基準換算では11・9時間)。管理職以上もほぼ同じ水準です。また、計画的な休暇取得の促進により、有給休暇取得率も約70%に達しています。皆さんが思い描く猛烈サラリーマンのイメージとはだいぶ違うと思いいます。
 また、人事部に女性活躍・ダイバーシティ室というチームを置いて、育児や介護などとの両立支援を含めて多様な人材が活躍できる環境づくりにも力を入れています。
 社員の健康管理という点でいうと、本店・関西支社・中部支社内に診療所を設置しています。本店の診療所には産業医を含めて総勢約50人のスタッフがおり、年間延べ2万6000人ぐらいの社員が受診しています。誕生月の定期健康診断に加え、入社時、海外赴任時・帰任時の健診、40歳以上の特定健診を行うなど、きめ細やかな対応を通じて早期受診・早期治療を推進するとともに、中長期的な健康管理を行っています。

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