就社主義に対応する、従来型の“人材マネジメント1.0”では、企業は新卒採用で優秀な人材を確保し、計画的なジョブローテーションで人材を育成、幹部候補を選抜することが重要だった。だがプロ化志向に対応する“2.0”では、経営戦略の実現のため必要な人材要件を質的・量的に定め、さまざまな雇用形態で人材を確保する必要がある。
「さらにリカレント重視に対応する“3.0”になると、人材マーケットに網を張り、プロジェクトごとに必要な人材を確保しなければなりません。この段階になると、企業は魅力的な職務や報酬、環境を整え、新しい知見やスキルを学ぶ機会を提供する必要が出てきます」(小川チーフコンサルタント)
一言で言えば、これまで自社内で完結していた人材マネジメントが、会社という垣根を越えた対応になり、異なった属性を持つ人材活用が必須となっていくのだ。
そこで重要となるのが、人材へのインセンティブ機能となる報酬制度だ。特に企業年金などの退職給付制度や役員報酬への対応は高度な専門性が求められる分野であり、MURCでは三菱UFJ信託銀行とタッグを組み、グループとしてトータルソリューションを提供している。この両社が組むことで、20代から60代・70代までの給与・賞与制度、リタイア後の年金制度、エグゼクティブ向けの役員報酬制度、その他福利厚生制度含め、全ての報酬制度をワンストップで提供することができている。