ビジネスの全体像を理解するスキルを身に付ける
学べるコンテンツは、「思考」「戦略・マーケティング」「組織・リーダーシップ」「会計・財務」「グローバル」「キャリア・志」「変革」「テクノベート」「創造」の九つがあり、それぞれ初級・中級・実践知に分かれたレベルの動画が用意されている。
勉強のスタイルは自由だが、どこから手をつけてよいか分からない場合は、学習目的や課題に合わせて、ぴったりのコースをまとめてセットしてくれる“カリキュラム”という仕組みがあり、これを利用する人が多いという。
「『グロービス学び放題』の特徴は、ビジネスの全体像をつかめる点にあります。例えば、お客さまに価値を提供するには、顧客ニーズを捉え、適切なオペレーションの管理が必要になります。同時に、会計やファイナンスに対する理解も必須となります。また利益が上がれば、競合他社が入ってくるので、模倣困難性を構築する必要が出てきます。
こうした成長フェーズで起こりうる問題は、ビジネスの原理原則が身に付いていれば、切り抜けられることが多い。私自身20代で起業したときは、今思うとあまりに稚拙な失敗を繰り返していました。それに気付いたのは、30歳になって経営の勉強を本格的に始めてから。全体像を把握していたら、失敗をもっと未然に防げていたはずです」
これらの知識は本来、ビジネスリーダーや経営陣だけでなく、あらゆるビジネスパーソンが取得すべきものなのだ。ビジネスの現場で起きる問題は、単に目の前のオペレーションの問題ではなく、ビジネスの全体像を理解しないと解決しないことが多いからだ。
「グロービス学び放題」の利点は、こうした原理原則に基づいた体系的なビジネスナレッジを、動画配信でいつでもどこでも、安価(6カ月プランは9900円、12カ月プランは1万7820円)に学べる点にある。月々にするとビジネス書籍一冊分程度の料金だ。
2000本以上の動画には、飽きさせない工夫が
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動画には、さまざまな工夫が凝らされている。動画1本の長さは、人間の集中力が続くと言われる3分程度。ちょうど1駅間に1本見え終えることのできる時間だ。
「いちばん大事にしているのは、“難しそうなことをわかりやすく伝える”こと。講師が出て来て、ただしゃべるだけではなく、動画に最適化したオリジナルのシナリオを作り、親しみやすいホワイトボードアニメーション(板書を見るような動画)や、対話型のダイアローグ、約500本のクイズなどを盛り込んで、飽きさせない工夫をしています。
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また“自由記述”の仕組みもあり、正解がない問いに対して、自分なりの考えを言語化して記述をすると、他人の回答を評価の高い順に見ることができます。ここでは、異なる立場からのさまざまな視点に触れることで、学びが定着するというメリットがあります」
人気があるコースは、「クリティカル・シンキング(論理的思考)」「プレゼンテーションスキル」「組織行動とリーダーシップ」「MECE」など。その他、第一線で活躍している実務家が、知識と実践の経験を話す「実践知」のコーナーも人気が高い。