二つの黒いスケルトン・ウオッチは、
ムーブメントの見せ方で個性を競う
ハイテクセラミックス、ケース径40mm、5気圧防水、自動巻き、標準持続時間80時間。左23万7000円(税込み)、右22万6800円(税込み)
芸術的な印象を放つ黒い腕時計は、IT系やクリエイティブ系で働くビジネスマンには、より有効であろう。そうした職業は、スーツがマストではないケースが多い。ならば腕時計もより大胆に、個性的に遊べる。ラドーは、そんな要望に応えられる多彩なブラック・ウオッチをラインアップする。これら二つの「トゥルー オートマティック オープンハート」は、その代表である。モデル名通り、時計の心臓部であるムーブメントをダイヤルに覗かせるコレクション。しかしその見せ方の手法は2つのモデルでまったく異なる。左は、ダイヤルをオープンワークすることで、時を刻むテンプや動力源となるゼンマイなど、主要なパーツを露わにした。古くからあるスケルトンダイヤルを、幾何学的なデザインでモダンに仕立てているのがラドーらしい。そして右のモデルは、不思議なニュアンスを浮かべる半透明のダイヤルに、ムーブメントを透かして見せている。その素材の正体は、マザー・オブ・パール(白蝶貝)。極限まで薄く削り、透明なサファイアクリスタルと貼り合わせて用いることで、幻想的とも呼べるハーフスケルトンを生み出したのだ。どちらも黒いハイテクセラミックス製ブレスレットと組み合わされ、よりスポーティーな雰囲気も身にまとった。