質量共に特徴が突出する
日本のツイッター利用者
このように、リアルタイムで情報を取りに行く利用者が多いツイッター上に、話題性のある広告を流すことができれば、それこそニュースと同じ、またはそれ以上の勢いで広まっていく。そこに気付いた広告主がツイッターを活用して大きな成果を上げるようになり、同社の広告ビジネスを押し上げている。
グローバルでの2018年度第4四半期の売り上げは約990億円で、通年で初の黒字化を達成し、通年売り上げは約3000億円。この躍進の原動力となっているのが、実は日本市場だ。「日本の第4四半期の売り上げは約138億円と、米国に次ぐ規模になっています」と味澤上級執行役員は語る。
日本における広告効果を支えるのが約4500万人の利用者だ。最近では幅広い年齢層に活用され、利用者の平均年齢は約35歳となっている。
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このボリューム面でのアドバンテージを生かして実現しているのが、利用者の興味関心に合わせた広告ターゲティング。年齢や性別といった単なる属性だけでなく、興味や関心を基に訴求対象を抽出する。「ツイッターは興味でつながる世界です。その動向を分析して、関連性の高い広告を提示することができます」と味澤上級執行役員。
こうした広告メディアとしての特性を利用して、成果を上げる企業が増えている。マクドナルドでは、さまざまな商品のローンチ時にツイッターを活用。ビッグマック50周年に合わせたキャンペーン「#これはビッグマックなのか」など、大きな話題となったキャンペーンを多数実施した(写真)。
また、動画広告がよく視聴されるのもツイッターの特徴だ。利用者は情報を能動的に探しに来る。だからこそ広告のテキストや動画もしっかりと見てくれる。約9割の人が広告テキストを読み(図)、動画視聴についても他のメディアと比べて3.5倍長く視聴されるという調査結果もある(注2)。