話題化を通じて
売り上げ増加に貢献
広告をニュースとして見てもらうポイントは“話題化”にある。「今はマス的な広告が効かなくなっています。モノが動くのは話題化されたとき。興味でつながっているツイッター上で話題となって拡散すれば、効果的に売り上げに結び付きます」と味澤上級執行役員は語る。
「商品やサービスの話題性が見つからない」と悩む企業であれば、話題性のあるコンテンツを利用するというのも一つのやり方だろう。サッカーや映画のダイジェスト動画の前に短い動画広告を入れるプレロール型の「インストリーム動画広告」などはその典型だ。ツイッターでは、そのためのコンテンツ配信パートナーの拡充にも注力している。
さらに複数の企業が特定のテーマで相乗りして、話題性を高めるという手法もある。吉野家や松屋、ガストなど肉関連の外食産業で結成された「外食戦隊“ニクレンジャー”」の取り組みは、昨年大きな話題になった。
ツイッターは現在、BtoBのマーケティングにも注力している。それを象徴するのが「#StartWithThem」というBtoBのブランドメッセージだ。「企業が自ら情報を発信できるツイッター上で、良質な利用者と一緒にさらにツイッターを活用していきませんか、という呼び掛けです」と味澤上級執行役員は語る。自由度が高くオープンなコミュニケーションプラットフォームを生かした広告・プロモーションを実現できているというのも、ツイッターの特徴といえるかもしれない。