プログラミングや回線契約などは一切不要、しかも低コスト
アムニモ マーケティング担当
現在、アムニモでマーケティングを担当する池上大介氏は開発コンセプトを次のように話す。
「今までコストやセンサー接続のためのプログラミング、セキュリティーなどの問題からIoTの導入に二の足を踏んできた企業にも手軽に利用してもらえるように、簡単に使うことができ、かつ小さく安く始められるIoTサービスの開発を目指しました」
その言葉どおり、amnimo senseの特徵は、導入から運用まで必要な機能が丸ごとパッケージ化されていること。センサーからのデータ取得、通信、運用、監視、セキュリティーまで必要な機能が全て基本サービスに含まれている。
プログラミングやIoT通信用の携帯電話回線契約、クラウド設定などは一切不要。ユーザーは煩雑な作業に煩わされることなく、「何を測り、そのデータを活用していかに生産性向上や業務効率化、新たな価値創出につなげるか」という本来の目的に専念できるというわけだ。
独自開発したエンドポイントデバイス(センサーが取得したデータをアナログ入力し、LoRa通信で親機のゲートウェイに送信する装置)は低消費電力で、長期にわたりデータを取得し続けることができる。
利用料金は、1測定点当たり、月額1000円から。月額利用料金は、Eコマースサイトでユーザーが選択するエンドポイントデバイスとゲートウェイの台数、携帯電話通信容量、ユーザー数に応じて課金される仕組みとなっている。例えば、10ユーザー、1回線100MB、30測定点(エンドポイントデバイス30個)と、ゲートウェイ1台での利用の場合、月額利用料金の合計は約4万円となる(ただし、センサーはユーザー側で用意)。
前述したように改めて携帯電話回線の契約をする必要はなく、通信料金も月額サービス料に含まれる。
この簡便さと安さは中堅中小企業にとって大きな魅力となるはず。しかも、「実際に導入してみて効果が期待できないようであれば、1カ月で止めることもできます」(池上氏)というから気軽にトライできるだろう。